佐藤初女さんとの思い出と記録
「初女さんの講演会をやらない?」、本業釣り師を名乗るクリエイティブディレクターのそのまえにさんから出た言葉に「え?初女さん、来てくれるの??」と信じられない気持ちで聞いたのが半年前。「お願いすれば来てくれると思う。」そうなんだ。
そこから、そのまえにさん、オリーブ&オリーブの利香さん、そして私。3人の旅が始まった。
初女さんはわたしにとって神様のような方。どんなに有名になろうとも何も変わらない。目の前のひとつひとつを丁寧にすること。人にこうしなさいああしなさいと言わない。毎日ひとつでも新しいことをやり、今日よりも明日明日よりも明後日と成長していきたいとおっしゃる。そんな生き方に敬服している。
今、わたしたちに必要なことを初女さんは教えてくれる。もっとみんなに初女さんを知ってもらいたい。講演の目的はそこにあった。
お陰様で、募集をスタートするや否や、予想以上のスピードで200名の会場が埋まりバタバタするなど、思わぬハプニングもあったけどほぼ順調にすべてが進んだ。
あとは雪で飛行機が欠航にならないこと、初女さんがお元気で無事着いてくれることを祈るばかり。
ところが、講演3日前初女さんサイドから連絡があり、初女さんの体調が悪いため、講演翌日予定していたおむすびの会は中止、講演会には来て下さると。初女さんは大丈夫なの?私たちが真っ先の思ったのは初女さんの体調である。無理をされているのではないかとうかがったけど、初女さんは「行くよ。」とおっしゃって、美容院も予約されているとのこと。くれぐれもご無理の無いようにとお伝えし、前日羽田までお迎えにあがった。
お会いした初女さんはとてもお元気そうでひと安心。その日はホテルまでお送りし、みんなでおいしい鰻屋さんのお弁当を頂いた。テーブルを広げると「梅干し」「たくあんのみそ漬け」「デザートもあるわよ。(デコポン)」付添でいらした森のイスキアの川崎さんがかばんから取り出す。初女さんの梅干しが頂けるなんて夢のよう。そして田舎の親戚のお家にいったような温かさ。ますますテンション上がる利香さんと私。たくさんおしゃべりをして、胸がいっぱいになってしまった。
そして当日。たくさんのお手伝いスタッフのみんなと200名の来場者をお迎えする。なにしろこのチームでこの場所で采配するのは初めてのこと。なにが起きるか分からない。役割分担を決め、みんなでがんばった。
講演会は、ガイアシンフォニー第2番の上映。
それから初女さんが登壇。会場の皆さんに書いてもらった「分かち合い」のシートを初女さんが読みそれに答えていく。
当初予定していたよりかなり早い段階で、初女さんがお疲れになっているのでこのくらいで終わりにしましょうということになった。
少し緊張して、会場の皆さんにその旨を伝えた時、とても温かい空気が流れた。皆さんがうんうんとやさしく頷いてくれたのだ。感謝が会場一杯にあふれていてとても幸せな気持ちになった。
早めのお開きになったけれども、その後、皆さんからたくさんの感激の言葉を頂き、ああよかったな、と思った。最後にがんばってくれたスタッフ全員と握手をして頂いた。みんな本当に嬉しそうな顔で初女さんと握手をしていた。初女さんは存在しているだけで私たちに何かをもたらしてくれる。
私はといえば、講演の間、初女さんが皆さんから集めた分かち合いの紙を何度も「トントン」と直す姿が実にチャーミングに見えて、自分もあれまねしようと思った。そんな微細なところでも人を変えてしまう初女さん、やはり存在自体が祈りの人なのだ。
初女さんは「お世話をおかけしました。」「ありがとうございます。」と、たくさんたくさんお礼の言葉を言って下さった。特別なことは何もしていないのに・・・。
「お三方のこれからの益々のお働きが感じられ、嬉しく思いました。
それが一番、初女先生が望まれていることです。」
初女さんの付添いをされた小さな森東京の吉田さんから、講演終了後頂戴した言葉です。初女先生に頂いたものを胸に、まわりのために働きたいと心から思いました。
ご来場頂いた皆さん、本当にありがとうございました。翌日お電話したところ、初女先生と直接お話しすることが出来ました。お身体の方は大丈夫とのことです。皆さん心配されていたと思うのでご報告申し上げます。初女さんに届けたい感想などありましたら、ぜひ送って下さい。取りまとめてお渡しする予定です。
そして、なんと!「今秋、森のイスキアにいらっしゃい。」とお声掛けを頂きました!ここから始まった3人の旅はまだまだ続くのです。