お菓子じゃないものも作る小学生 お弁当編(ちかレポ)

キッズファクトリー年間メニューの中にはだいたい1回は「お菓子じゃないもの」が入ります。今年はお弁当。前に作ったのは4年前ですって。みんなが卵焼きをとても上手に焼いたことを覚えています。が、タコさんウインナも作ったことは忘れていました。午後クラスの中学生が教えてくれたんですよ。今回面白かったのは、「お弁当は作りたくないから」とお姉ちゃんを代打に差し出した子がいたこと。そう言えば我が娘も体験レッスンの時に「今月はフレンチトーストです」と連絡をいただいたのに、「もっとケーキっぽいものが作りたい」と1ヶ月延期してもらったんだったよ。

さて今回のお弁当は先生が悩みに悩んで、焼き鮭・卵焼き・青菜のお浸し・枝豆・ミニトマトに決まりました。小学校の家庭科で最初の調理実習に「ほうれん草を茹でる」というのをやった記憶が。確か味噌汁だったな。切るのを忘れて茹でたまんま鍋に投入したので、うどんみたいにずるずる食べたよ。レッスンでは、子供たちは「卵を焼く」「青菜を切っておかか醤油と和える」「お弁当箱に詰める」をやります。卵を焼いたことがある人は今回誰もいませんでした。初めての卵焼き、フライパンに卵一個分で形よくまとめるのはなかなか難しそうですが、皆さんやっぱり上手でした。今回は醤油と砂糖で味をつけていますが、卵焼きの味はおうちによってきっと違いますよね。「綺麗な焼き色をつけるために砂糖を使ってるよ」と先生。私は砂糖たっぷり塩ほんの少しのギリッと甘い卵焼きが好きです。とっても焦げやすいけど。青菜はほうれん草、先生が茹で方のデモをします。太い茎をより時間かけて茹でますよ。子供たちは切った青菜を絞るという作業が苦手なようでした。鮭は先生が焼いておいてくれたもの、枝豆は冷凍のまま詰めます。保冷剤のような役割なんだそうです。そして、ご飯に乗せる梅干しは先生の作ったやつ。これが美味しいんですよね。数年前に先生にいただいて食べて、梅干しってこんなにフルーティで美味しいものなのかと感動しました。「梅干しは苦手なひともいると思うけど、お弁当を傷みにくくする工夫なので、食べなくてもいいけど覚えておいてね」と先生。みんながそれぞれ持ってきたお弁当の形や大きさを見ながら、「こっちをこう詰めたらいいんじゃない?」とアドバイスします。彩りも栄養も工夫した美味しそうなお弁当が完成しました。お弁当をどうやって詰めたらカッコいいかなんて、誰にも教わってこなかったので、色々と勉強になります。

出来上がったお弁当はお持ち帰り、試食は以前のレッスンで仕込んだお味噌を使った味噌汁です。お土産に先生の味噌も少し分けてもらって、おうちで出来たものと比べてみることになりました。すでに自分のお味噌を食べた子たちもいて、「いつものより薄かった」「しょっぱかった」などと感想を聞かせてくれました。自分で大豆を潰して麹と塩を混ぜて作るお味噌を寝かせているのって、なんというか、ペット飼ってるみたいな気持ちですよね。あれ?違う?「手前味噌」って言葉の真意ね。

お菓子を作る時とあまりにも勝手が違うので、いつもはみんながやる洗い物を全部スタッフで捌き、手元の準備をするのに慌ただしかったけれど、無事にできて良かったです。まあ、振替が多かったので5人だけでしたから、そのおかげもあるかもしれません。来週は9名様、無事を祈っています。そして来月は「あんぱん」だそうですので、ストライキのお子さんも帰ってきてね。(坂本 知香)

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