10月のフランス菓子研究所 「タルト・ピニオン」(ちかレポ)

暑くて寝苦しかった日々がようやく終わり、ぐっすり眠れたのでやけに早起きしちゃったレッスンの朝。30分近くも早くスタジオに着いて、準備中の先生と「忘年会どうする?」なんてお喋り。そう、今年も残り3ヶ月ですもんね。続いてひろこさんが大量のバジルと共に登場。自宅の庭から今朝摘んできてくれたんですって。爽やかな香りの中、タルトの仕込みから開始です。

ココナツがたっぷり入ったサクサクのサブレ生地。混ぜる時の注意書きがいっぱいあるんだけど、とにかくよくよく混ぜるってことだけを考えてぎゅうぎゅう混ぜます。ここで混ぜ込みが足りないと後で割れちゃいますからね。後でのすサイズを考えて、長方形に整えてから寝かせます。ここでちょっと気を使っておくと、未来の自分にとても感謝されます。ポイントは厚みを均等にすることですね。ボコボコだと、のした時に虎の皮の敷物みたいになりますよ。

生地をお休みさせている間に型作り。なのですが、すでに前のレッスンで作った皆さんが置いていってくれてましたので、私たちは不要でした。代わりに先生がキッズのメニューの試作をするのを手伝います。オートミールのざっくりクッキーにレーズン入れて、上に美味しいリンゴジャムをトッピング。レーズンがラムレーズンだったり、倍量入っちゃったりしたのは内緒ね。キッズは毎年10月にリンゴの皮剥きをするのが定番で、3歳児だってトライします。やれるとこまでやってみよう、って言うと、なんかやれちゃうんですよね。実はだいぶ目減りするけどね。

休ませた生地をのして型に敷き込み、焼いてる間にキャラメルヌガーを作ります。かなり濃いめに焦がしてはっきりした色をつけました。そこに松の実を混ぜ込んでちょっと置いておき、50度以下になったら香り付けのお酒とシュークルクリスタルを少し。これは歯応えのためですって。こんなちょっぴりで何が変わるって言うの?と思いながら混ぜ込みました。焼き上がった生地が少し冷めたら型から外して松の実ヌガーをこんもりと盛ります。1個に30gのヌガーって贅沢すぎませんか?

ヌガーは冷蔵庫に入れるとカチカチになっちゃうので、このお菓子は常温保存で。作る時に、ヌガーの硬さ調節が大変なのではと思ってたけど、今日のペースや気温なら全く問題なかったです。できれば表面の松の実にいい感じにヌガーが絡んでいると見栄えいいかもね。それに関して言えば、中国産ではなくスペイン産松の実だとビジュアル変わるかもしれませんが、スペイン産だと100g五千円だって・・・無理ですね。と言いますか、中国産だってお高いんですよ。滅多に食べられない高級菓子でございます。

試食の時びっくりしたのが、あのほんのちょっぴりのシュークルクリスタルがちゃんと仕事してるってことでした。あるとないでは全然美味しさが変わってくると思います。享ちゃん天才。百花蜜と発酵バターの香りが最高。自宅で家族に振舞ったら「高級なくるみっ子みたい」って言われて笑いました。もうちょっと褒めてもいいんやで。

今月は「お菓子コンテスト」もあります。テーマは生姜。私は「体にも良いおやつ」を作って参戦します。みんなで楽しみましょう。

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