お菓子を作る小学生 みたらしだんご編(ちかレポ)
みたらしだんご、苦手なひとー?
先生がそういうと、Sちゃんがそっと手を挙げました。和菓子のメニューだとよく、あんこ好きじゃないって子はいるのだけど、そうかおだんご苦手なのか。
粉に水入れて捏ねて丸めるというのは、わりと子供にとって得意分野ではあります。でも熱湯を素早く木べらで粉に行き渡らせるとか、蒸したての餅をふきんで捏ねるとかになると、とたんにえらいことになります。捏ねた熱い餅の熱を取るために、冷水に入れたんだけど、なぜか水の中でバラバラ事件が起きてます。謎すぎる。とにかくひとまとめにして、一人分ずつ分割して渡すと、なめらかな餅を棒状に伸ばすはずが、こんどはグチャグチャ事件があちこちで勃発。アシスタントのMちゃんがやっとの思いで棒にするところまで誘導したのに、目を離した隙にまたねとねとにしてるっていうね。
どうにかこうにか12個に分割し、つぎは小さく丸めて4個ずつ串に刺します。ふと見るとSちゃんのだんごがすごく小さくて、先生が「あれ?ちゃんと12個数えた?」と聞くと「数えてなーい」と元気にお返事。ま、ひと串5個のが出来てもいいよね。でも果てしなく終わりが見えないため、「これ、一本刺すの手伝ってもいい?」と言ったら「いいよー」と許可してくれました。
そうそう、串だんごといえばひと串におだんご何個刺さってるイメージ?と先生。みなさん3個とか4個とか答えていました。有名な「だんご3兄弟」の影響で、3個にしてるお店が多いそうですよ。なんと、歌を知ってる子が何人もいてびっくり。1999年のリリースだよ?
かんかんに熱く焼いた網に、軽くじゅっとだんごを置くと、美味しそうな焦げ目が付きました。醤油と砂糖と片栗粉でタレを煮詰めて、パックに並べただんごにかけて、できあがり。苦手と言ってたSちゃんもちょっとだけ試食して、おいしかった、だって。きっと前に食べたやつが美味しくなかったんだね。99円で3本のアレとか。
みなさん一本ずつ食べたところで、まだトレイに少しだんごが残ってます。「これ、誰が食べるのー?」「あとで先生たちが食べるよ」「ふーん」っていうやりとりが、キッズでは定例化しています。お昼にいただいた、甘じょっぱい香ばしいおだんごはとても美味しかったです。(坂本 知香)