好きを仕事に!ワクワクを仕事にしている大人たち │ 東京大学先端研 野村政宏先生
熱中小学校の先生は、各分野の第一線で活躍する方々なので毎回ご一緒する先生とお話できることも楽しみのひとつです。
今回ご一緒したのは東京大学准教授の野村政宏先生。
東京大学には「先端研(せんたんけん・先端科学技術研究センター)」という研究施設があるそうです。まさに日本のトップレベル。
授業で話された先生の研究を私の理解でざっくり説明すると、「温度差でできるエネルギーを利用して電気を発生させること。」その場で発電できれば、送電にかかるエネルギーやコストを大きく抑えることができるとのこと。
グリーントランスフォーメーション(脱炭素に取り組むことで、経済社会のあり方を変革しようとする考え方)」に向けて、研究に取り組んでいらっしゃいます。
最高学府の研究者と身近に接する機会なんてめったにないことなので、滞在期間中、若干前のめり気味にいろいろ話を伺ったのですが、野村先生、気さくでめっちゃ素敵な方でした。
今回、先生を紹介したいと思ったのは、研究者の道に進んだきっかけが子供の頃「どうして宇宙は真っ暗なのに空は青いんだろう」「虹はなぜ出るんだろう」と、不思議を知りたいという好奇心からだったと話されたことがとても心に残ったからです。
子どもたちに、すごい人も最初は子供のときの好奇心から始まっているということを伝えたいと思ったから。
勉強の目的はいい大学へ行くことでもいい会社に入ることでもなく、自分が楽しいと思うことや、興味を持ったことを肉付けしてくれるものです。
だからみんなには自分の「好き」という気持ちを大切にしほしいし、自分の「好き」が自分たちの社会を作っているというところまで結びつけて、生き方や勉強の仕方を考えてもらいたいです。
様々な分野の職業でこんな考えの大人が増えることが社会をよくしていく唯一の方法だと思うから。
楽しんでやっていることは無理なく続けられる。自分が楽しんでいることが世の中に役立つなんて最高ですよね〜。
そして私たち大人がすべきことは、子供の好奇心を尊重する社会にすること。
ミサリングファクトリーはちいさなお菓子教室ですが、お菓子作りが好きという子が思い切りお菓子作りを楽しめる環境を作ること。それが私の役割です。
野村先生の言葉
「楽しいことは自然に続くし、いつかは一番になれるし、世の中の役にもきっと立つはず!」
みんなも自信をもって「好き」を磨いてくださいね!
野村先生の研究室のHPはこちら>「東京大学生産技術研究所 野村研究室」