北の大地、十勝へ│十勝さらべつ熱中小学校
5月の一番陽気のいい季節に北海道とは、いつも熱中小学校へ行く時は天候に恵まれます。
十勝さらべつ熱中小学校がある「更別村」は帯広空港から車で10分。どこまでも続く真っ直ぐな道路を南下すると更別村。
車窓はザ・北海道。畑広いなぁ。
到着。たんぽぽがきれいな季節でした。
今回の授業では、更別プリディクションの岡田さんが研究し、安定供給に成功した更別の「コロール」というじゃがいもを使ったムースを作ることにしました。コロールの宣伝になるかなと思ってこのメニューを考えたのですが、コロールは大人気でなかなか手に入らないというね。
さて。
今回のさらべつは調理室がありません。通常授業が行われているホールに事務局の茂松さんが道具を集めてくださいました。
今期のさらべつは180名と熱中小学校で最大の生徒数です。
出席率は8割ほど、つまり100名前後の参加者が予想され、各方面に働きかけ10テーブル分のセットを用意してくれました。調理実習はなるべく少ない道具でできることを心がけていますが、それでもこの人数の調理器具を集めるのは本当に大変なことだったと思います。感謝しかありません。
さて、そんなコロールのムース。前日入りしてまずは試作と段取りの確認。そして更別特産のすももを使ったソースも作って準備しました。当日は生徒さん何名かがお手伝いしてくれて計量や事前準備もばっちり。初めての場所で初めての人たちと初めてのもの作るわけですから、行く前から打ち合わせ、準備がどれだけできているかが重要です。
いよいよ授業の時間。生徒さんたちが続々やってきました。
さすがに100名にじっと見られてのデモは緊張しますが、皆さんノリがよく「(調理実習を)時間通りに終わってほしい。そのあとわたし話したいから。」と言ったらどっと笑ってくれたので、緊張もほぐれ楽しく進めることができました。
しかしハプニングはつきもの。予定していた茹で時間を過ぎてもなかなかコロールが柔らかくならず焦ります。私はいつもタイムスケジュールをすごく気にするのです。予定時間でちゃんと進めたい。この写真は茂松さんに裏ごしをしてもらいながら、内心超焦りながら時間稼ぎでしゃべっているところ。笑
あとで聞いたらコロールはしっかり高温にあげて茹でないとなかなか柔らかくならないのだとか。北海道は横浜より水が冷たいという点も考慮して前日に試作して確認し、カットする大きさも考えて時間を決めたのですが、ほんとちょっとした火加減も影響するのですね。毎回勉強になります。
じゃがいもさえ柔らかくなればあとはもう大丈夫。デモを終えて皆さんの実習タイムです。10名で1テーブルでの作業。単純に実習だけだと手が余る人数ですが、熱中小学校の場合、共同作業をしながらみんなでおしゃべりするというのも狙い。なにしろこの大人数。みんなが知り合いでもないし、話をしたことのない人同士もいるのです。
今回もたくさんの方に「楽しかった」「おいしかった」と言ってもらえました。地元産のコロール、買ったことがないという人も多かったので、宣伝になってよかったな。
相変わらず調理実習で力尽きるので、出来上がりの写真が適当です。でもこれ本当に美味しかった。
「コロール以外のじゃがいもでもいいですか?」「かぼちゃやさつまいもでは?」と質問がありましたが、「コロールのムース」なんでコロールでお願いしたいです。笑
もちろん他のものでもできますが、この味わい、コロールすごいなーとわたしは思いましたよ。
そのあと少し「小さな事業の作り方」の話もでき、予定時間ぴったりで授業が終了できたのでわたしとしては大満足。
十勝さらべつ熱中小学校の皆さん、とても楽しい時間をどうもありがとうございました。
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そして今回の旅〜。
「アスパラ収穫体験」。アスパラがはえていること見たことありますか?こんななんですよ。
ちょうど授業の日に生徒さん向けのイベントがありまして参加させてもらいました。アスパラ収穫なんてめったにできないですよね。収穫好きにはたまらない体験でした。
北海道はとにかく広い。畑も、道路も、居酒屋の個室も。笑
観光はほとんどしませんでした。すももの里祭りでBBQ。牡蠣、ししゃも、ほっけ、アスパラ、ジンギスカン。北のおいしいものを食べながらのんびり過ごしました。
そしてめっちゃ暑かった。北海道で夏を先取り。
実はさらべつ熱中小学校には、すごくすてきなゲストハウス(誰でも利用可能な宿泊施設)があるんです。
わたしは、せわしなく動いたり、事前に行くところをたくさん決めておく旅が苦手。ある程度行きたいところを考えてあとは行ったとこ勝負が好きです。ちなみに「どこそこにある○○という店がおいしいから」など食べる場所で旅が左右されるグルメ旅はもってのほか。行った先でなんか食べればいいと思っています。たいがいがおいしいから。なんなら食べなくてもOK。
そんな旅志向の私には、熱中キャンパスを拠点にのんびりする、そんな『なにもないをする』旅ができる更別村はとっても魅力的でした。しかも熱中食堂の料理が絶品なんだから。
空港から車で10分というロケーションの良さも魅力。ここからキャンピングカーをレンタルして道内を旅するなんていうのもすごく楽しそうです。
【インフォメーション】
十勝さらべつ熱中小学校
熱中CAMPUS SARABETSU(ゲストハウス・熱中食堂他)
VanTrip(キャンピングカーのレンタル)
熱中小学校は「もう一度7歳の目で世界を」を掲げ、全国に展開する大人のための学びの場、地方創生プロジェクト。松本美佐は家庭科担当の教諭をしています。