5月のフランス菓子研究所 西洋かりんと(ちかレポ)
半割のアーモンドがゴロゴロ入ったココア風味のマカロンに、なんで「かりんと」って名前をつけたのかはわかりませんが、つまりそういうお菓子です。作り方は一見単純です。でも本当に注意して混ぜないと最後の一個の生地がデロデロになります。まあ、私なんですけど。イルプルのマカロン動画で椎名先生が「よく、最後の方の生地は状態が良くないから使わないっていうレシピがありますけど、最後がダメなら最初からダメですから」ってバッサリ切り捨ててたのを思い出す。でもねえ、こんなに大量のアーモンドが入ったら、泡なんか潰れますって。上に乗せるクランブルは多めに出来るのですが、少しばかり残って持って帰るのも面倒だったので全乗せしたら、やっぱり見た目いまいちでした。シンプルに見える焼き菓子だけど、使ってる砂糖の種類が4つもあるので、奥行きのある味わいです。美味しく食べられる時間が短いので、友達と分けて食べちゃおうと思います。あ、そうだ、今回最終日だったためアーモンドを半分に割る作業を前日までの方がやってくれたことにちゃんとお礼を言わなきゃ。ものすごい大量で大変なお仕事をありがとうございました。先生が指先を3回も刺したとか、皆さんの血と汗の結晶・・・
レッスンしながら先生が「ねえみんなベイクオフ見てる?」と。実は2週間くらい前に旦那様が「お前これ絶対好きだろう」って教えてくれたやつ。10人のアマチュアが自慢のお菓子やパン作りで競争するものです。ミサリングファミリー的には「うわー、あんなことやっちゃうんだ・・・」とツッコミどころ満載で面白いし、なんか自信ついちゃうっていう声も(どれだけ上からなんだ 笑)。で、日本版を一旦全部見た後で、本家のGreat English Bake Offのシーズン1を観たんですけれど、ここは声を大きくして言いたいんだけど、もしこれから日本版見ようかなと思ってる人(または1話目だけ見てこれから続き見ようとしてる先生)、そっちはどうでもいいのでぜひ本家を観て欲しい。日本版はもう、薄すぎるよ。これでおんなじタイトルつけたのなんでよ。パンやお菓子の歴史を深掘りしてあらゆる専門家に話を聞きに行くコーナーがあるんだけど、それはそっくりそのまま人類の歴史でものすごく興味深い。「ショートブレッド」っていうお菓子があって、どう見たってパンじゃ無いんだけどなぜそういう名前になったかというと「節税のため」だったっていうんだもの。それと「プディング」の起源を当時のレシピで作ったものをレポーターが「あー。ごめん。これ私食べないわ。いやいつもは仕事は全力投球なんだけど。これは無理。」って断ってるのに笑いました。確かに私も羊の胃袋に詰めた牛の臓物茹でたやつはちょっとごめんなさいだな。そして唐突に30年以上前にロンドンで食べた「キドニー&ステーキパイ」を思い出しました。
あれ?マカロンって呼ばずにかりんとって呼んだの、まさか節税なのか?教えて弓田先生。
今月も美味しく楽しいレッスンでした。ありがとうございました。(坂本 知香)