1月のフランス菓子研究所 マカロン・ノア(ちかレポ)

二日前に降った雪が凍りついた歩道にどきどきしながら、スタジオまでの上り坂を歩きます。向こうからお年寄りの乗ったチャリがしゃーっと降りてくるので、さらにどきどき。なんともスリリングな年明けレッスンへの道。

11月、12月とハードなメニューが続いたので、今月はほっとひといきのマカロンです。よく売ってるカラフルでつるっとしてるのは「マカロン・リス」とか「マカロン・パリジャン」とかいうものですが、今回作るのはごつごつっとした茶色い地味な見かけ。でもこれが本当に美味しいんです。

作り方はほぼフープロ任せ。一番大変だった仕事は、くるみのカットでした。3ミリ角にするんですけど、七草粥作るみたいにまないたいっぱいのものをがしがし刻むと、粒の大きさが揃わないし、切り屑がたくさん出るので、ひとつひとつを刻むのです。

この、くるみのカットっていろんなお菓子に登場するんですが、丁寧な作業にいつも感心します。いや、感心してる場合か。なかなか終わりません。「前のチームがフープロ終わるのあと2分だから、それまでに切ってねー。」うひゃー。

フープロで砕き混ぜた生地にカットしたくるみを混ぜ、丸く絞ります。大きさを揃えて絞るって難しい。それになんかわたしの生地緩い。三人分まとめて作り、分割するときに混ぜムラがあったみたいですね。今度は気を付けようっと。

今回、おひとり体験の方がいました。ほんとは一昨日くるはずが、雪で交通ルートが遮断されたんだって。フランス菓子はいつも4人のところ5人、スペースをとにかく有効に使わないとね。まあ、マカロンだから出来たことですね。来月とか無理だから。

焼き上がり、あまりの形の悪さにちょっとがっかりしました。絞るときの注意力が足りなかったな。来月は、美しく作ることを心がけようと思います。

クレームオブールも少量で作るのはちょっとやりにくい。シロップもあっという間に117度です。初心者さんはちょっと慌ててましたね。

リキッドコーヒーでインパクトのあるクレームができました。絞り袋でいっこに8グラムずつ絞ってはさんだら冷蔵庫で締めます。後は個包装して終了。

レッスンの後友達数人に会ったのでおすそわけしました。みんな、もらったときは「へー。マカロンなんだ。ありがとう。」って普通のテンションで言うんだけど、ひとくち齧ると目を見開いて「えっ、なにこれ、すっごいおいしい。何が入ってるの?はさまってるやつ何のクリーム?」とざわめきます。ふふふ。

写真撮り忘れたので、生徒さん仲間のみなこさんからいただきました。みなこさん、ありがとうございます。

来月は伝説のショコ・マントー再来。がんばります。(坂本 知香)

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