お菓子を作る小学生 クリスマスデコレーションケーキ編(ちかレポ)

日本の小学校の運動会を視察したフィンランドの小学校長が、「何故足の早さで順位をつけるのか。」と質問したという記事を読みました。「その子が挑戦した、完走したことを評価すべきで、他者との優劣をつけることはない。」というのが彼の意見です。それに対して日本の先生が、「高い順位がつくことは子供の自信になるし、頑張る目標になる。」と答えていました。フィンランドの先生は今一つ腑に落ちてなさそうでした。運動神経は生活に支障無い程度にしか備わってないわたし、子供の頃運動会は苦役でしかなく、びりにならなかったまぐれの年は相当びっくりしたものです。でも勉強は当時出来たので、だれもわたしが足が遅いからって馬鹿にしたりはしませんでした。子供も大人も、なんかひとつふたつ、他の人より出来ることがあって、それを評価してもらえることで自分を肯定できるもんじゃないでしょうか。

だいぶ回り道しましたけど、そんなわけで今年もミサリングファクトリー恒例デコレーション大賞の12月がやってきました。こどもたちは朝からオーラが違います。市販のカラフルなお砂糖でできた飾りや、自作のクッキーのおうちや、高級そうなマカロンコックや、いちごやみかんやバナナなどのフルーツなど、持ってくるものが色々で楽しい。今年は先生がスポンジ生地にポンシュを打つところからデモをして見せました。平らに重ねる、真ん中を空けるなど説明しながら作って見せると、みんなも真剣に横からチェックしながら作っていました。一度に7台の個性溢れるケーキが作られていく様子はとてもわくわくします。出来たケーキと一緒に先生が写真を撮ってくれるのですが、ほんとにみんな素敵な笑顔です。去年はクリーム絞りをほとんどつきっきりで教えたKちゃんが、今年は時々お姉さんにアシストしてもらいながらも、ちゃんとひとりで作り上げていたのを見て、なんだか感動しました。

デコレーション大賞はどなたにも投票していただけます。ぜひ子供たちの世界に一台だけのクリスマスケーキを見に来てくださいね。明日の最終日が終わったら、先生が頑張って投票システムを作りますので、お知らせをお待ちください。

そういえば去年、すべてのケーキに称賛と励ましのメッセージを可愛いメモ用紙に書いてくれた方がいました。あれ、今年は真似しようっと。(坂本 知香)

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