お菓子を作る小学生 デコレーション大賞編(ちかレポ)

高級そうな大きい紙袋にイチゴが3パック、しかもサンド用と飾り用で銘柄違い。お子さんとお母様の気合を感じるデコレーション大賞、今年も始まりました。スポンジとシロップ、生クリームを教室で用意して、あとはお好きなものを持ってきてもらって、唯一無二のクリスマスケーキを作るのです。最後はみんなのケーキを写真でアップして投票、入賞すると松本先生の素敵なお菓子と賞状がもらえます。これが本当に子供たちから熱い支持を受けております。

物凄い勢いでスタジオ入りする子供達に水際で対峙するスタッフ(私)、まずは膨大な手荷物を検査、「本当に必要なのはどれ?」「これは全部使わないよね、必要な量はどのくらい?」「使わないものはカバンにしまってね」スポンジは15センチですから、面積も限られておりますし、作業スペースも有効に使わなければなりません。過剰包装を取り除き、使いやすいようにプリンカップなどに入れます。イチゴのカットも先にやってボウルに入れておきます。チョコペンは使う段でお湯で温めて渡してあげます。ここだけの話、チョコペン使っていい感じになった例を知らないから、全力で推奨しないんだけどね。

シャルロットのようにフィンガービスケットで周りを囲みたいSちゃん、一つ立ててみたらビスケットが長すぎることに気づきました。「半分にカットしたら?あっちに包丁が」と言いかけた途端、ばきっと手で折るSちゃん。お、オッケー。しかし今度はチョコレート菓子の入った入れ物を床に落としてしまいます。「あーあ。」とがっかりする彼女に、他の子が「でもさ、入れ物が割れなくて、ケガしなくてよかったね。」と慰めます。それにデコレーションは他にもたっぷりありましたのでね。最終的には「わー、去年のケーキよりずっとキレイにできた。」と自画自賛。その感性を褒めたい。

小さい子たちはとにかくありとあらゆるものをてんこ盛りにしたがりますが、ちょっと学年が上がってくると「引き算の美しさ」を覚えます。今日はHちゃんのシンプルなクッキーの飾りが素敵だったな。それと私たち普段お菓子を作る人らから見ると、「食べた時絶対美味しいだろう」と思えるケーキが好印象です。派手なスプリンクルやアラザン、チョコスプレーは、可愛いけど、美味しそうではないかなあ。ただ、皆さん本当に楽しそうに作ってるんですよね。きっと、何日も前からお家で作戦会議して、買出しして、ちゃんとケーキが入る箱を用意して(15センチのケーキボックスがなかなか見つからなかったという声がありましたね)、楽しく作ったら先生に写真撮ってもらって、お家に帰ったら家族でクリパ。見ているだけでこちらまでハッピーをもらえる光景です。デコレーション大賞って素敵。

今年も皆さんの楽しそうな姿をたくさん見せてもらいました。来年も一緒に色んなお菓子を作りましょう。あ、年明けはお味噌作るんですってよ。そしてそして、まさにこの日、「ミサリングファクトリー15周年祭」開催決定しました。2022年5月4日です。楽しみでもう眠れません。(坂本 知香)

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