3月のフランス菓子研究所 「マンゴーとチーズ」(ちかレポ)

  • 新しい月の最初の日がお菓子教室だなんて、なんともワクワクします。

今日作ったのは「マンゴーとチーズ」という名前のムース菓子です。

ムースには珍しくザクザクした歯触りのサブレ生地を合わせるレシピ。

先生いつもありがとうの仕込み済みです。しかし硬い。なんでこんなに硬い生地なんだろう。

サブレをのす作業は、最初に生地の塊を麺棒でガンガン叩くところから。

結構バイオレンスです。今日は二人だから良かったけど、四人なんかでこれやるとちょっとした騒ぎ。

いつもの倍は叩いたかな。そして体重を目一杯かけてのす。得意。体重いっぱいあるから。

セルクルにはめたまま焼いて、広がるのを防ぎます。

焼けたら薄くホワイトチョコを塗る。この一手間が大事。ムースの水分を必要以上に吸い込まないようにするわけですね。

次に、カマンベールチーズを裏ごしする作業。小さめにカットしてからやるといいです。網全面でやっちゃうとチーズが残ってもったいないから、なるべく小さい面積でやれるといいなと思ってがんばりました。

カマンベールって普段あまり買わないのだけど、このケーキにはぜひフランス産をとのことです。ちょっと苦いような独特の風味がケーキの個性になってる。

さらにマンゴーですが、なんだかんだで4回にわけていろんなところで混ぜるっていうね。そうすることで香りが際立つそうなんですけれど、じゃあ3回だとダメなのか?と言ったらちょっとわかんないな。

先生が目の前にプリンカップに分けた材料を置きながら「コレは生クリームね」「コレはイタメレの後ね」と注意してくれます。貼ってあるメモも色分けされてます。わたしにとってお菓子作りはそろそろボケ防止の域に入ってきました。がんばりましょう。

ババロアズと違って、ムースは温度を上げなくてもいいから気楽に作れます。でもゼラチン液の温度など、ちょっと気を使うポイントもあります。南国のフルーツは生クリームの泡立ちやゼラチン凝固にちょっと反作用するからね。

さらっと2時間くらいで出来たけど、それはまあ、Mちゃんとわたしが優秀だってことで。なんちゃって。

このお菓子、オリジナルレシピだとゼラチンもジャムベースももっと緩いんだって。おうちで作るんならいいけど、持ち運ぶことを考えて少し強めにしてあるとのこと。ムースやババロアズ、プリン、ゼリー、みんな「柔らかさの加減が命」ですよね。ゼラチン液を入れた後、容器に残った部分をきちんとゴムベラですくって余さず入れるなんてことも実は出来上がりを左右することだと思う。

先日、市内の学童保育さんにお邪魔してお菓子教室のお手伝いをした時、あたらめて「適切な道具を正しく使う」ことの大切さを痛感しました。それと、普段ミサリングに来てる子たちが当然のようにやってることが、お菓子を作ることに慣れてないお子さんにとっては当たり前ではないということも。そりゃそうだよ、ってことなのですけどね。

そういえば通い始めた頃、「シャルロットポワール」作るのに途中気絶しそうになったことを思い出しました。進化してるわたし。継続は力。好きこそものの上手なれ。

これで今年度のレッスンが終わりです。来年度のメニューも決まって、さらにワクワクが止まらない。はじめましてのお菓子も、お久しぶりなお菓子も、どれも楽しみで幸せなことだなあと思います。(坂本 知香)

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