8月のフランス菓子研究所 ポ・ド・クレームドランジュ(ちかレポ)
朝の10時ともなると、アスファルトから立ち上る熱気に
ふらふらになりながら歩くスタジオまでの緩やかな坂道です。
片手にレッド〇〇のボトル。(いやそんなに辛くはないですがなんとなく。)
今日のお菓子は夏らしい冷たくてふるふる系です。
直訳すると「壺に入ったオレンジのクリーム」。
パティシエールをオレンジジュースで炊いて作ります。
容れ物は壺ではなくクリアなカップ。
こういう時はこぼしたりカップの縁につけたりせず
美しく注ぐ技術が必要。
このあいだのお茶会で大量のパンナコッタを
径の小さな瓶で作ってきてくれたひろこさん、
手早くて美しい。おさすがです。
上に乗せるフルーツのカットも
普段あまりやらない作業。
柔らかくて崩れやすい果肉を
なるべく損なわないように。
色のアクセントになるベリーたちは
3点を意識して乗せると綺麗です。
そしてカットフルーツは切ったまんまではなく
ジュレなどでうるつやっと仕上げます。
ここが切りっぱなしのままだと
「素人っぽいお菓子になりますよ。」と先生。
いつまでも雨が続いた後いきなり炎天となったので
先生が育てていたミントは不作だったそうです。
大きめの葉をカットして乗せました。
試食の時は「お酒を飲めない人が困ること」の話。
何かの集まりで飲み屋に行くと、ノンアルコールの飲み物が
ほんの少ししか置いてなくて、
しかもどれもあんまり飲みたくないということが多いです。
消去法でウーロン茶とかね。
お会計の時、たくさん飲んだ人と割り勘もアレだし
かといって
「あなたは飲んでないから〇〇円だけでいいよ。」と
言われて、ごめんねって言うのもなんだかな。
同じく飲めない夫は
「そこはもう気にしてもしょうがないから気にしない。」
とさっぱりしてます。
お家ではなかなか飲む機会もないような、
美味しくてお洒落なノンアルドリンクが増えたら嬉しいです。
試食も終えて片付けても3時間経ってないなんて
たまにはこんなレッスンも楽しいですね。
先生、ご一緒した皆様、ありがとうございました。
(坂本 知香)