10月のフランス菓子研究所 クルスタッド・トリアノン(ちかレポ)
MF歴13年、「焼き上がったキッシュをオーブンに放置したままお喋り」という体たらくなわたしです。そんな10月のはじまり、皆様いかがお過ごしですか。
実は工程が4つもある今日の「クルスタッド・トリアノン」。ブリゼは先生が仕込んでおいてくれるのですが、そうじゃなかったら気が遠くなりそう。3ミリにのすとルセットにあるのに調理台にバールが見当たらず、「みなさんタルトリングにあわせてのすから、要らないって言うもんで片付けました。」と先生。なんだ、みんな手練れだな。「使ってもべつにいいですよ。」って、いやそれはなんか、使わないでしょ、もう。
キッシュでやりがちなのが、「ブリゼの高さが足りない」「どこかにヒビが入ってる」「アパレイユを泡立ててかさが増えてしまう」などの理由で、中身が溢れてしまうこと。見た目が悪いわ、片付けめんどくさいわでいいことありません。今回のわたしの作戦は、トマトソースの煮詰めとマッシュルームの火入れをしっかりやって、かさを減らす。これがなかなかうまくいきました。
試食のとき、凝縮したトマトの美味しさに驚きました。美味しいトマト缶を使うのがとにかく大切です。教室では大量使いなのでビッグな缶、迫力ありました。
オーブンの終了音にも気づかず喋っていたのは、先生が最近はまってるヨガのことなど。「自分の思考のクセを知って、脳みそに上書き修正しよう」ですって。これは毎日が快適になりそうね。気分よく暮らせるようにするのは自分。他の誰かのせいにしたってムダなのね。
帰り道は、きょうこさんのお子さまの受験の話を聞きました。この春新制度になる、元センター試験、もう申込の時期ですって。こんな不安な状況のなかで人生の大事なポイントを迎えるお子さんたちには心から同情するし、そうはいってももう半年経つんだからその方面仕切る人らもちゃんと準備できるんでしょうね、頼みますよ、って気持ちです。
わたしも、教育サービス業のはしくれとして、出来ることを探して努力しようと思います。ここからの社会を作るのは子どもだものね。(坂本 知香)