はじまりの学校へ パート1│高畠熱中小学校

週末は雪予報と聞いて妙にテンションあがり、カメラも用意して向かった山形県。熱中小学校は廃校になった小学校の校舎を利用して、「もう一度7歳の目で…」をスローガンに開催しているおとなのための学校。全国展開中の熱中小学校ですが、ここ高畠熱中小学校がはじまりの学校です。

今年の初夏だったか。熱中小学校東京分校の事務局長を務めるちゃのま保育園の宮村柚衣さんから「みささん、教諭やりませんか?」と声をかけてもらい、なんだかよくわからないけど面白そうだからやるやると返事をし、家庭科教諭として末席に加えていただきました。

そして今回が初授業。ミサリングファクトリーの通常レッスンを調整して土日で高畠へ。(おやつファクトリーの皆さんありがとうございます。)

途中大雪でしたが赤湯駅につくとパラパラ程度の雪。

授業内容は自由。家庭科の先生といっても家庭科の授業をやらなくてもいいんだって。でもわたしは熱中小学校の教諭にしていただいた時から、全国の特産物を使ったお菓子作りをやろうと思っていました。

高畠で作ることにしたのは名産のシャインマスカットを使った大福。葡萄の季節はとうに終わっているのですが、9月に訪れた際に、シャインマスカットは保存性が高く12月まで持つとうかがい、取っておいてもらいました。地元の人でも知らなかったシャインマスカットのポテンシャルの高さに生徒さんたちもびっくり。「おいしいね〜」とつまみ食いしながら作りました。子供レッスンではつまみ食いなんかしたら超怒られる。ありえない自由さ。大人っていいでしょ。笑

参加してくださったのは農業コースの生徒さん13名。デモを見たあと、4組に分かれて実習。簡単にできるレシピではあったのですが、皆さん手際が非常にすばらしくパパッと作ってくれたのであっという間に終了。なごやかで優しい場の雰囲気、チームワークの良さに、ここはほんとにいいところなんだなぁと感じました。

実習の目当てとしては、無理がない範囲でお菓子を作ることで、

「楽しかった」

「これならまた作ってみようかな」

「みんなでワイワイやるの楽しい」

「お菓子ってこんなに簡単にできるものなんだ」

と思ってもらうこと。

今回もおいしくて綺麗で大きなシャインマスカット大福が出来て「これ、熱中通販(熱中小学校が展開するネットショップ)」で売ろう」なんて声まで出て、盛り上がりました。なにより、みんなで共同で作業することの中には多くの学びがありますから、楽しみながら色んな気付きが生まれるのがいいですね。(あ、この人こんな面があるんだー。良い人だなー。)とかね。

大成功(╹◡╹)

熱中小学校はじめての授業が無事終わりホッとしました。

出張教室の場合、限られた設備と授業時間で、人数も当日までわからない、しかも行ったこともない場所という条件の中で、最大限の効果をあげるためには、レシピの内容はもちろん、企画と準備をきっちりすることがとっても重要なんです。

今回は初めてということもあって、事前に一度訪問して調理室を実際に見て、担当の方ともお会いして話し合ったことでうまく授業ができました。自分のストレス軽減のためでもあったのですが、こんなことも功を奏しました。めでたしめでたし。

この日は、実習と通常授業のふたコマ担当だったのですが、通常授業でお話した「小さな事業の作り方」については次に書きまーす。

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