お菓子を作る小学生 はちみつシフォンケーキ編(ちかレポ)

​横浜の小学校はいまだに長すぎる春休みのまんまです。今日のキッズファクトリーは3人、みんな可愛い柄のマスクをして来ましたよ。

作ったのは、はちみつのシフォンケーキ。キッズにシフォンとはなかなかチャレンジングなことだとおもうのですが、ほぼ毎年登場するお菓子です。ちょっぴりだけベーキングパウダーにも助けてもらいます。

フランス菓子研究所コースでは、シフォンケーキを作るときには水様化卵白(新鮮な卵白をわざと日にちを置いてコシの切れたさらさらな状態にしたもの)を使います。混ぜるものにもよりますが、ベーキングパウダーはほとんど入らなくてもメレンゲの力でしっかりふくらみます。とはいえ、メレンゲのたて方、混ぜ方、生地の扱いなどは慎重にしないとうまくいきません。できあがりのケーキの表面がマッチョにふくらんでばきばきだと、とても嬉しくなります。

今日のキッズでは、粉ふるいや卵割りもやりました。卵の割り方の説明を松本先生ほどわかりやすくできるひとを他に知りません。平らなところにぶつけて、ひびに親指の先を入れて、低い位置でそーっと殻を開きますよ。

シフォンのデモはノンストップです。ひたすら見てるこどもたち。あれ?背の低い子はだいじょうぶかな?先生が「見えてる?」と聞くと「見えない。」今日のメンバーでいちばん背の高い子も「見えない。」ええっ。みなさん、見えないのなら見えるところへ移動しましょうよ。

そんなわけでみんなで先生を取り囲み、先生の手の動きにあわせてエアまぜまぜ。なぜなら、どんなに「ゆっくりまぜてね。」といっても早くなっちゃうからなのです。「何回もやって、体で覚えてね。」と先生。今日も体育会系。

デモが終わって作り始めるこどもたち。ところどころ、忘れちゃったことは先生が声かけてくれます。でもたいていみんなよく覚えてて感心します。脳の記憶域が水様化しはじめてるわたしのほうがやばい。

泡立てるときはハンドミキサーも回すのですが、小学生にとってはとても重たいようで、なんども持ち方を変えながら苦労していました。背の低い子は踏み台を使います。二人一組だと交代できていいですね。

シフォンの型は真ん中にえんとつがあって、生地が入れにくいです。えんとつの向こう側に流すとうまくいきます。ゴムべらは生地の中にどぼんとつっこまないで、ボウルの縁から追い込むように動かします。こういう基本の動作を小さい頃から仕込まれるから、ミサリングファクトリーの子はみんなきれいに作れるようになるのです。

オーブンで30分、みんなマッチョに美味しそうに焼けました。リキュールの瓶にさかさまに刺して冷まします。この不思議なオブジェのような景色が楽しい。

みなさん、おつかれさまでした。来月は学校の話が聞けるかな。

(坂本 知香)

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