デコレーション大賞ハイスクール編 大和東高校Border Cafeクリパ(ちかレポ)
大和東高校の校内居場所カフェのクリスマスパーティに、今年もお呼ばれしましたミサリングファクトリー。みんなでクリスマスケーキを作ろうコーナーのご依頼です。
松本先生は21センチのスポンジを5台(とデモ用18センチ1台)、1800mlの生クリームをホイップしたもの、それにイチゴや桃缶やブルーベリーをご用意。軍手やシロップやハケ、オーナメントなどなど一式詰め込んでいざ出陣。
お手伝いはミサリングの大人生徒二人と子供生徒のお母様一人、それに先生のお知り合いで以前製菓材料を卸してくれていたKさん(イケメン男子)。
去年は一部男子がおふざけが過ぎて見るも無残な様子になったケーキ作りでしたが、今年はみんなちゃんとデモを真剣に見てくれました。それだけでなく、先生のアシスタントを買ってくれる男子、後ろの子が見えるようにしゃがむ前列女子。ちょっと感動。
あとでスタッフのお姉さんに「この一年で何かありましたか?」と聞いてみたら「いえいえ、そんな、特に何も。シメたりしてませんよ。」と笑ってました。もちろん武力行使しただなんて思ってなくて、むしろ、もっと心温まる話なんだろうと思ったのですが。
デモの後はそれぞれのテーブルに分かれて実践。さっきちゃんと見ていたからか、みんなとても手際良く上手です。ホイップの絞り出しもきちんと軍手をしてやっていました。絞り出し袋や包丁の持ち方も、一度教えてあげると素直に習って出来る様になります。「上手だね。すごいね。」と言うと「わー、ほめられた。嬉しい。将来ケーキ屋さんやろうかな。」なんて言っちゃって可愛い。
もう一つ去年と違うなと思ったのは、お互いに思いやり合い、譲り合うところ。それと、分業と協力が出来ること。そして、「今回は5台のうち一番いいデコレーションのチームに賞品があります。」と主宰の石井さんが言った瞬間、それぞれのテーブルの熱量がブワッと上がりました。
桃がスライスされることなくドカンと乗ったもの、シンプルだけど絞りが美しいもの、配色のバランスが素敵なものなど、個性的な5つのケーキが出来ました。それぞれが工夫した点などをプレゼンした後、松本先生が優勝と認定したチームは大喜び。みんなが好きなように切り分けて食べます。イケメンKさんに女子が持ってきた一切れが大きいぞ。
3日後がお誕生日だという女子、石井さんにウクレレ伴奏でハピバソングを歌われて半分迷惑そうに喜んでいました。わたしは何もあげるものがなかったので、食べるつもりで買ってきた泉平のお稲荷をあげたけどよかったのかな。幾つになるの?と聞いたら「16歳」だって。クラクラしたけど考えてみればここは高校でしたね。
クリパの締めは吹奏楽部によるミニライブ。1年生部員が6人も入ってくれたんだって、顧問のよしみ先生(超ナイスキャラ)が嬉しそう。パプリカ、HERO、恋人たちのクリスマス、サンタが街にやってきたを演奏してくれました。こどもが一生懸命に演奏してる姿って涙腺直撃します。
女子らにウノで拉致られたイケメンKさんを残して帰路に着きました。大役を終えて安堵の松本先生。この案件、受けることができるのはミサリングファクトリーだけでしょう。しかも今回はお手伝いには行けないけど寄付をしてくれた仲間がたくさんいて、より増大したパワーでバックアップが出来ました。一年にたった一回のことだけど、わたしもお手伝いできて嬉しかったです。
自己紹介するでもなく、こどもたちにとってわたしがどういう人だと捉えられているかは分からないのですが、他愛のない話をして、一緒にケーキ作って、余ったイチゴ食べさせてくれて(笑)、最後はちゃんと「ありがとうございました」って挨拶されて、なんか知らないけどじぶんたちのことを気にかけてくれてる大人がたくさんいるんだな、と思ってはもらえてるんじゃないでしょうか。本当に細い線だけど、これを始まりに、途切れずにそのまま社会に繋がってくれることを願います。(坂本 知香)