お菓子を作る小学生 水ゼリー編(ちかレポ)

今日の材料は

この二つだけです。

と、先生。

史上最小アイテム数では

ないでしょうか。

無色無臭の液体と

白い粉末。

って書くとなんか怪しいな。

液体の方は、水。

これはすぐわかりますね。

せっかくなので、先生が

美味しいお水を用意してくれました。

口当たりやわらかな

ほんのり甘さを感じるような

温泉水です。

もうひとつの粉末は

はじめて見る子も多かったと

思います。

「作るのは水ゼリーです。

ゼリーに使うものはなにかな。」

先生からヒントをもらい

「ゼラチン」「寒天」と

声があがります。

正解は「アガー」。

寒天とおなじく、海藻由来の

凝固剤です。

出来上がりの透明感が

より美味しそうね。

よく、使うときは溶けにくいから

あらかじめグラニュー糖と

混ぜるとありますが

お水に投入して速攻で

ぐるぐるかきまぜれば

煮溶かせます。

この「水ゼリー」

最初に先生の試作を

ホームページで拝見したときは

なにかの冗談かな、と

思ったのですが

これが美味しいんです。

美味しさには食感が

ものすごく大切だと

いうことを改めて

認識します。

そうそう、「食感」という

言葉をつくったのは

弓田大先生なのだそうです。

アガーの固まりはじめる温度は

高いため、型に流すまでに

あまりぐずぐずしてもいられず

手の皮膚の薄いお子さんたちは

軍手をはめて作業します。

慣れないと難しいですね。

冷やしてる間に

上にかけるソースを作ります。

りんご、ぶどう、みかん。

香料の入ってないジュースが

良いんですって。

さて、試食タイム。

大人受けはめっぽう良い

水ゼリー(0キロカロリー)、

お子さんはというと

「もうちょっと甘いほうがいい。」

美味しいお水とアガーの

お土産があるので

おうちでもぜひ作って

甘いソースたっぷり

かけてくださいね。

(坂本 知香)

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