お菓子を作る中高生 パリブレスト編&美陽ちゃんのオンラインお菓子教室 カステラ編(ちかレポ)
変則第3土曜日午後の部は4人の予定が開始前に1人お休みの連絡が入って3人になりました。計量終わってたからちょっと悲しい。けれど明日に持ち越せる素材だったので良かったです。持ち越せなかったらアシスタントしながら作っちゃおうかな、なんて思ったのですけどね。なにしろパリブレスト美味しいからね。
小さい頃からずっと続けてる子はとにかく速い、綺麗、正確の無敵モードです。でも中高生になるとまだ歴は浅くても聞いたことを即座に理解して習得します。「これどうしたらいいですか?」ってわからないことをちゃんと聞いてくれるのもありがたい。これが小さい子だとちょっと違って、例えばかなり前ですけど、ココナツミルクのプルトップ缶を開ける時に「やったことある?」って聞いて「うん」って答えたにもかかわらず、「とれた」ってプルトップリングが見事に引きちぎられたやつを持って来たりして。まあその後正しいやり方を教えてから残り5缶開けてもらったんで、多分今も覚えてると思います。
シュー生地は失敗することが多いとあちこちで見聞きします。ミサリングファクトリーの子たちが失敗してるのはあまり見たことがありません。ポイントをいくつか押さえるだけです。まだ小さくて非力な小学校低学年だとちょっと大変かもしれませんが、中高生は問題なし。でも、同じ素材で同じ場所で同じ様に作ってるはずなのに、それぞれの生地の出来上がりが違うのが不思議。ちょうどいい硬さに仕上がるまでに混ぜる卵の量が3人とも違っていました。
中に入れるのはキャラメル入りのホイップクリーム。大量のグラニュー糖を鍋で焦がします。煙警報器要注意。そこに温めた生クリームを少しずつ投入します。ボコボコっと暴れる焦げたやつらが怖い作業だけど今回は先生のデモなので大丈夫。この手のやつを子どもにやってもらう回はドキドキしすぎて心臓が痛くなるヘタレな助手です。泡立てた生クリームにキャラメルベースを混ぜてからさらに手立て。ちょっと大変なので、疲れちゃった人は先生に手伝ってもらえるサービス付きです。
焼けたシューが冷めたらスライスして、中にクリームを絞ります。外から見えるところが美しい絞りになる様に。3人ともとても上手でした。粉糖をお洒落な感じに振りかけたら出来上がり。
というレッスンの終盤で美陽ちゃん到着。オンラインお菓子教室の第3弾です。スタジオ入り口すぐの作業台でスタンバイを始めます。今回は凪ちゃんも一緒に先生をやるんだって。二人ともおやつファクトリーの会員さんです。動画配信スタートの30分前にスタジオ入りするだなんて大物感が溢れてますよ。
作るのはカステラ。卵黄たっぷりのリッチな配合です。てんさい糖と蜂蜜、米粉、太白ごま油という、身体にも嬉しいお菓子。もう3回目なのでかなりこなれてる美陽ちゃん、ちょっと緊張してる凪ちゃん。なんだかいいコンビ。サポートに大学生のみずきパイセンも来てくれました。焼成の時間、持て余さない様に何か考えなきゃ、と思って凪ちゃんが用意したのが「ぐりとぐら」の絵本だったので新鮮な驚き。フライパンカステラに憧れなかった子どもはいないもんね。そしてなんと、オンラインで読み聞かせが始まりました。二人で交互に、つっかえつっかえ読むのがもうなんだか可愛らしいの極地です。
そして改めて自分がどんだけ過干渉なタイプなのかを思い知りました。だって、もしわたしが先生だったら絶対にレッスンの内容を事前に細かく報告させて、ダメ出しとか余計な企画とか入れちゃうと思う。絵本読むより、せっかく凪ちゃんが頑張って作った新聞紙の型の作り方をレクチャーした方がいいんじゃない?とか言いそう。(本番では型の話を振られた凪ちゃん、「検索すればあると思いまーす。」で終了。)で、終わったら反省会で泣かせそう。
「チャレンジしたいことがあるなら、やったら?手伝うよ。」って言って、余計な手を出さずに見守ってくれる先生かっこいいです。この後、いろんな子がいろんなことをやり始める予感。ミサリングファクトリーってもともとお菓子教室だったんだよね、なんて語られる日が来るかもしれませんね。(坂本 知香)