イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ弓田亨先生のお別れ会へ

昨日(1月16日)、昨年の11月に亡くなられた恩師弓田亨先生のお別れ会がありました。会場はイル・プルー・シュル・ラ・セーヌがあるビルの地下「メゾンポールボキューズ」。久しぶりの代官山、久しぶりのイル・プルー訪問。もう長年行ってなかった代官山ですが、駅を降りると案外変わっていなくて、ここに4年も通ったんだよなぁ(ほぼ車だったけど)と懐かしい気持ちになりました。

早い時間に関係者のみで行われた会に参加されていた師範の方と事前にカフェで落ち合い、おしゃべり盛り上がったまま「あ、時間だ!」とバタバタと会場へ。

弓田先生は長く闘病されていて10年以上お会いする機会もなかった上、気持ちが浮ついたまま会場に入ったのですが、大きな写真を見て献花の白いバラを手に持つと、(ああ、本当に亡くなられてしまったんだ)と現実に引き戻されました。

写真は私の記憶の中の先生でした。

弓田先生とあの頃の自分が蘇り涙が止まりませんでした。

 

11月に書いた記事です。今の自分があるのは弓田先生とイルプルーのお陰。

昨日は、イル・プルー・シュル・ラ・セーヌのお仲間たちと、学んだことを私たちが次に繋いでいくことが恩返しだねと分かち合えました。

椎名先生ともお話し、材料を購入したりイル・プルーに通いたいという方を紹介したりして、これからも応援していきますとお伝えすると、うんうんと頷き「みんなができる範囲でね。」とおしゃっていました。

イル・プルーには、弓田先生が築いてきた長い歴史と実績があり、パティスリーで働いていたパティシエさんも教室の卒業生もたくさんいて、これからも先生の志とイルプルーの味を引き継いでいきたいと思っている人たちがたくさんいます。その中のひとりとして微力ながらこれからもイル・プルーで学んだことを伝えていきます。

会の後では一昨年レッスンに参加してくれて現在イルプルーに通っている方とそのお友だちとお茶をし、たくさんお喋りをしてきた。イルプルーという共通の話題があると一気に距離が縮みます。

今の教室がどうなっているかも覗いてきました。

お菓子教室や販売を長くされている方たち、これから仕事にしたいと考えている方たち、自分のことも考えながら過去と未来の話ができてとてもよかった。

イルプルーの味が当たり前になり過ぎているけど、やはりこの味が分かる人がもっと増えて欲しいなぁと思います。本当に美味しいフランス菓子なのですから。

引きこもりがすぎて都内に出るのは半年ぶり(!)、今はエピスリー(材料や道具を販売していたお店)もなく、代官山には行く機会がないのですが、イル・プルー・シュル・ラ・セーヌは改めて大切な場所なのだと思いました。

代官山は案外変わってなくて、当時から続いている店もたくさん残っていたのもなんとなく嬉しかったです。

イル・プルー・シュル・ラ・セーヌの基礎技術を伝承していくために、長く停止していた「フランス菓子ベーシックコース」の開講を予定しています。

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