稲村ヶ崎「虹」さんへ、最後の訪問

毎年夏に教室の食事会を行っていた稲村ヶ崎「虹」さん。コロナ禍以降、予約人数が限られたため、年末のお節お手伝いの子のみに声がけしていたため、ここ数年は会員全員へのお誘いができませんでした。

そしてこの6月に稲村ヶ崎のお店を閉め、伊豆高原に移転されることになりました。

知った時にはもう平日しか予約が取れる日がなくしかも4名限定ということで今回も皆さんに声がけすることができず、OGふたりとフランス菓子研究所の美奈子さんと行ってきました。

伊豆高原の店もとても楽しみですが、2012年の開業以来何度も行った稲村ヶ崎のお店が無くなってしまうのはちょっと寂しいです。暑い夏の日。みんなで歩いた海の見える道、混み混みの江ノ電。そして年末のお手伝いの楽しい話。

お手伝いに行った子たちはみんな虹さんが大大好きです。かなりハードな仕事ですがものすごく楽しいと全員が言っています。貴重な学びの場を提供していただいたこと、感謝の念に耐えません。

でもこれで終わりではない!これからも「虹」さんとの良き関係は続いていきます。まずは伊豆高原での開業を楽しみに待ちましょう。(リフォームが進まず開業時期がまだ見えないそうです。年末のお節はやるつもりとのことでした。)

話は変わって、今回ふたりのOGと久しぶりにゆっくり話ができました。すでに社会人のふたり。専門学校、大学でのこと、現場に入ってからのこと、色々話してくれました。

その中で「ミサリングファクトリーに通ったことできれいに作るが身についたのは本当に大きかった」と言ってました。

「トレーをきれいに拭いていると、そんなことやって(時間の無駄)のように言われることがあるけど、私はきれいにしないと嫌。でもある場所では『いつもきれいに仕事をしているね』と言ってくれた人がいた。見ている人は見ている」

「調理技術は現場でいくらでも磨けるけど、きれいに作業ができる人は多くない。子どもの頃から身につけることができていて良かった」

現場に出るとミサリングファクトリーで身につけたことが生かされていることがとても嬉しいです。

そして一流の料理人、パティシエさんは仕事がきれい、一流の現場は道具も厨房内もきれい。つまりきれいに作業ができることが身についていると、高いレベルのところでかわいがってもらえると思います

”きれいに作業ができる””ていねいに仕事ができる”は、食の仕事に関わらず自分の道を広げるための強力な武器なんですよね。

「卒業してからもこうして来てくれるの嬉しいですね」と虹の蕗谷さんもおっしゃってました。

OGたちも「いつまでもミサリングファクトリーが変わらずにあることが嬉しい」と言ってくれました。

そしてOGの生の情報はパティシエを目指す後輩たちにとって非常に貴重なので、OGたちと繋がっていられることはミサリングファクトリーにとっても大変ありがたいです。

ミサリングファクトリーが続けられているのは、会員、保護者の皆さんの支えがあってこそです。いつまで続けられるかわかりませんが、できるだけ長く続けて卒業していく子どもたち(それは大人か)が来たい時に来られる場所でありたいと思います。

来月はOGのお店を訪問します。

OGたちによって素晴らしいお店と出会うことができるのも楽しみです!

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