時間の支配から解放され、自律型社会へ。 │ 第7回トークセッション
歳を取るにつれて若かった頃のようなエネルギーはなくなり、なにかをやるのも「よいしょ」「新しいこと?億劫だわ」そんなのが年々強くなってきているのだけど、昨秋、飯島さんに「最近なんだか気力がなくて…」と言ったら、「ん?気のせい」と瞬時に言われました。その言い方があまりにもすぱっとしていたので、思わず「そ、そうですよね!気のせいですよね。」と笑ってしまい、年々蓄積していたはずの無気力感がぱさっと抜け去りました。さすが師匠。魔法使いですか。
そんな私がトークセッションの内容を伝えるというのはなかなかおこがましいことで、このレポートいつもプレッシャーなんです。でも記録しないといけないし、自分の感想としてまとめてます。でも後々読むと「自分天才」って思います。笑
時間の支配から解放される。(年齢を気にするのも時間支配だ!)
今回のトークセッションの中でも登場した新しい時間の使い方。自分の思考なんて幻想でしかないから、見方を変えるだけで世の中がガラリと変わるのだなというのをいくつか経験していくと柔軟になれるのですが、そこに飯島さんが言ってくれたようなひと言があると人はより簡単に変化できると思います。わたしもそんな言葉がかけられる人になりたいです。余談です。
今、コロナの渦中です。今までみんながおかしいと思いながらもずっと変えられなかった様々なことをコロナがあっという間に変えてしまったことに多くの人がびっくりしていますよね。せっかくこんな貴重な時代に生きているのです。私たちはこの経験をどう活かしていけばいいのか。これが今回のトークセッションの大きな課題だったように思います。
旅の終わり
好むと好まないに関わらず、今までの時代は終わりました。それでも今ここにいる私たちは生き続けます。人間はゆっくりとしていることに弱いそう。でも本当はそこに本質があって、今はせっかく時間があるのだから、内側に自分を求める時間にあてたらいいということでした。
そしてコロナの存在。すべては事象であって善悪はなく解決するのはなく方向性を知ること。四つ葉のクローバーの仲間はそういう認識だということはわかっているけれど、世の中は「コロナがコロナが」と騒がしい。少し前にFBに「コロナを敵視するのには違和感がある」とちょっと書いてみたら、すごく多くの人がいいね!してくれて(同じこと感じてる人が実はたくさんいるんだ。)と心強く感じました。コロナありがとうとまではいいづらいですけど、コロナは悪じゃないというのは実はみんな知っていることでした。
さて、今までの旅をここで終わりにしよう。
これからはビジネスとか生活とか人生とか分けずに「生きる知恵を知る」というシンプルな軸を元に考えたら良いということをわたしたちは今学びました。
次の旅に向かう準備をする。
考えなければいけないことは、わたしたちがコロナから何を学んだのか、そしてそれをどう未来に渡すか。これが「時を歩む」ということだそうです。7世代の時間軸で考えるというのはこのトークセッションで毎回出てくる考え方ですが、自分を真ん中において3世代前、そして3世代後ろ。自分から見える関係性の人たちから学び渡していく。決して自分軸ではない。これ大事。
2005年に最適化社会がはじまり大きく世の中が変わってきて、2025年に自律型社会へ向かいます。今まさに私たちはパラダイムシフトの渦中にいるのですが、どんな社会を創るのか。そうすると今を生きる私たちの責任って大きいですね。管理社会にいくのか自律社会に行くのか。「自律社会になると予測するのではなく、そうしなくてはいけない」という飯島さんの言葉が強く残りました。他人事じゃなくてわたしたちがそうするという強い意志で行動しなくてはいけないと思いました。
そのために大事なのが、科学、技術、社会が連動して螺旋を描きながら進んでいくこと。この「3つ」のバランス。そしてもう一つの「3つ」がRole(役割)、Rule(規則)、Tool(テクノロジー)。これ、おもしろかったですね。今の日本社会がぎくしゃくしているのはRuleを頭にもってくるから。Roleからはじめればいいという話しには聞いていた皆さん大きく頷いたのではないでしょうか。
会社ではリモートワークで垂直型組織が機能しなくなったら、まず女性が動き始めて横への水平展開がどんどん広がっているというしーさんの話しはすごく嬉しかったです。本当の意味で女性が活躍できる社会がやっと始まるかな。本当に時代は変わってきていますね。
そしてTool(テクノロジー)。今回のオンライン配信もまさにそうですが、Toolを使うことでいろんな世界が広がります。バーチャルとリアルは分断されたものではなく融合。テクノロジーは一部の人のものではなくわたしたちみんなが使えるものです。まだまだ分からないから…と尻込みする人も多いのだけど、「わからないけどやってみる!」と言う人が増えていくといいなと思います。
日本の役割。これもとても興味深いパートです。
日本はいろんなことを一番先に経験する。成熟したなにか、洗練、どっちつかず、グレー、調和が日本の特殊性というキーワードが出ました。亭田さんが「(日本は)『何やってるんだ』って言ってるのになんかうまくいってる。」と言ったのには笑っちゃいました。本当に日本の政治はあんななんだけど、なんだかコロナ対策も他国と比べうまくいってるし。そんな私たちの国「日本」の役割についてもっと真剣に考えないとなと、私には今ひとつピンとこないながらもメモしました。
新しい旅に出る
しーさんは最近大学生や高校生の友達が増えているそうです。オンライン化で社会人と学生が繋がり始めています。まさに「新しいつながりのはじまり」です。最初の一歩を踏み出す人は違うところから越境してきます。起こりつつあることを素直に受け止め楽しみましょう。
時間の組み合わせを変えるとその時は気が付かなくても、あとから自分が世界を違った目で見ていることに気がつくということです。新しいリアルの世界、楽しみですね。
■時間の都合でお答えできなかった質問
「リアルとバーチャルの融合というのは、結局、時空を瞬時に超える、超越するということ?」について。
亭田さんより「僕の感覚でいうと、時空、空間という感覚が自分はほとんどない。境目がない。人は過去・今・未来という現象にとらわれて言葉の概念に支配されている。なんのために時空を超えるのか。その必要がなくなればたぶん時空を簡単に超えられる。自分がどこを向くかによって今・未来・過去を選べるという状況じゃないかな。そういう意味で自分の中でリアルとバーチャルの融合が起きると思います。」ということです。…私には1/3もわかりません。いつかわかるといいなと思います。
■「じりつ」という言葉について
トークセッションの中に何度も出てきた「じりつ」という言葉。これメモを取りながら、「自律?自立?」って思ったのであとで聞いてみました。
飯島さん「自律分散型の意味を含めて、自律を使っています。もう一つ、自律は、生命に内在されたリズムという感じも含んでいます。」
しーさん「自立>他の助け、支援なしで一人で行う。主に技能、経済、身体的。反対語は依存。
自律>自分自身でたてた規範に従って行動する。内面的な独立。反対語は他律。
昨日の話のじりつは自律のほうですね。
他国のコロナ対応>他律
日本のコロナ対応>自律」
わたしは「自立」かなと思ってました。飯島さん曰く「自律は構えで、自立は状態や結果と考えればよいのではないでしょうか」とのことです。みなさんはどう思われたでしょうか。
大きな事故もなく無事初のオンライン開催を終えられたことに感謝です。顔が見えないだけに反応がわからないと不安になりますが、最初から皆さんがばーっとコメントを書いてくださって、すごく嬉しかったです。あとですべてのコメントをみんなで読みました。本当にありがとうございました。
次回はリアルで!でも全国から参加してもらえるオンラインもいいですよね。オンラインバージョンとリアルバージョンで開催していきたいと思います。開催が決まりましたらまたこちらのHPで案内しますね。
レポートを書くにあたり昨日の映像を見返しました。いつもメモ書きがいっぱいになるのだけど、今回は映像で残っているので何度も見ることができ、拾いきれなかった言葉をさらに拾い上げることができました(書ききれないけど)。みなさんもぜひまたご覧になって見てください。YouTubeStudioの編集機能がどうもアレで未編集です。冒頭の放送事故的なところもそのまま残ってます。笑