予防支援と対処支援。みんなに少しずつ関わってもらったこと。&今年もお世話になりました。
「ミサさんに、予防支援と対処支援の両方の現場を見てもらえてよかったです。」クリスマスのお手伝いを終えて、NPO法人パノラマ代表の石井正宏さんからメッセをいただき、そうか、そういうことだなぁとあらためて思いました。
もう5年位パノラマさんのお手伝いをしています。といってもクリスマスだけなので偉そうなことは言えないのだけれども。でも、パノラマさんの高校内居場所カフェという活動を初期から定点観測的に見続けているということは少しは意味があるのかなと思っています。
田奈高校のぴっかりカフェは初期の頃からとても居心地の良い場所で、今やボランティアさんたちにとってのサードプレイスにもなっています。一方、2年半前に始まった大和東高校は最初は荒野。今年はやっと整地ができてこれからBorderCafeらしさが生まれてくるのだろうなと感じました。
パノラマさんのすごいところのひとつは、熱い情熱と理不尽さへの憤りを持ちながらも静かに淡々と続けているところ。声高に社会批判するトップダウン型の発信も必要なんだけど、ボトムアップ型の草の根の活動はより重要だと思っていて、ミサリングファクトリーもそういう思いで続けているのでパノラマさんには、とても共感を覚えるから応援しているのです。
今回、ボランティアに参加してくれた方が「(自分の子供が通う小学校の)クラスでお弁当を持ってこない子はひとりもいない」と教えてくれました。自分の周りでは、今、この日本で食べるものに困っている子がいるなんて実感できないです。ボランティアって自分たちの学びだね、そんな話をしながら帰ってきました。
ほんとうは近くにいるのに見えない。それが日本社会の大きな問題です。
これフランス。見てみて。日本との差はいかほどか。
家庭環境の問題だけではありません。たとえば不登校の子どもたち。
ミサリングファクトリーに来ている子の中にも不登校の子たちがいるくらいこちらは身近な存在。以前は不登校であるということは隠しごとのようだったのに、今は「学校へ行けない時期があった。」「今、学校へ行ってない。」と話してくれる子達が増えたんです。
これ、とても良いことだと思います。
困っていることは言ったほうがいい。
困っていると聞いたら、自分のできる範囲でできることをしよう。
これだけでだいぶ変わるんじゃないでしょうか。
今回は会員の皆さんに、寄付をお願いしたところ、多くの方が応えてくださいました。今回は都合が合わなかったけれど次回ぜひ。この活動を続けて欲しい。そんな風に言ってきてくれた方もいました。
子どもたちにとって「自分たちのためを思ってくれる他人がいる」ということがとても重要なのだそうです。
今回、ボランティア参加、寄付といった行動を起こしてくれた方がたくさんいらしたことがとてもうれしく思います。本当に本当にありがとうございました。
よこはま北部ユースプラザでのクリスマスケーキ作り
そのあと、クリスマスパーティに参加。チームに分かれて推理ゲームに挑戦。これ、すごく楽しかった。
少しずつですが、こんな風にわたし個人ではなくミサリングファクトリーとしてこれからも社会参画していきたいと思っています。
▲田奈高校図書館司書松田ユリ子先生の「カラフルな学びの場」。
サロンに置いてるので興味のある方はどうぞお読みください。
OG、OB、ミサリングファクトリーに関わる皆さんがなにかに困った時「ミサ先生に相談してみよう」という細い糸があることを知っていてもらえると嬉しいです。
みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします。