衛生管理のこと。認定試験を始めた理由。
先日フードビジネスのコンサルティングをされている方とお話する機会がありました。
フードの仕事とひとくちに言っても多岐に渡ります。飲食店はもちろん、料理研究家、料理教室、管理栄養士、フードコーディネーターetcetc。食はいつの時代も人気。一部の職業を除き、特に資格が必要なく誰にでもできるところも参入障壁が低く、人気職業の所以ではないでしょうか。
そして食の仕事に必ずついてまわるのが「衛生管理」。でもこれ、あんまり表立った話題になりません。
話しの流れで「衛生管理についてみんなどこまで認識をもってやっているのか。」となったのですが、どうも怪しい人も多い様子。
私は出身校である服部栄養専門学校で徹底的に指導されました。また衛生管理の行き届いた現場で働いていた人もしっかりとした意識を持っていると思います。でも、そのあたりの勉強はあまりしないフード系の学校も多いとのこと。
私の経験では、フードコーディネーターの学校ではそういう授業は一切ありませんでした。イル・プルー・シュル・ラ・セーヌも指導は特にありません(衛生管理のしっかりしているところなので、先生方やスタッフさんのやっていることを見て覚えることはできますが、それは生徒側の意識でだいぶ違います)。なので、もしこれから学校や現場を選ぶ方はそのあたりのこともチェックして欲しいと思います。
食のプロになるかどうかは別にしても、衛生管理を身に付けてきれいに作るということは生活においてもとても重要なことです。ところが食の根本である衛生管理をちゃんと教えるところって、意外にというか、案外というかないのです。
2015年食中毒施設別発生状況(厚生労働省より)
飲食店はダントツですが、家庭も案外多いんですよ。
ミサリングファクトリーでは全レッスン通じてきれいに作ることや片付けの指導をしています。これによって毎回のレッスンでお菓子を作りながら自然に衛生管理が身に付いていくのです。だからうちの生徒さんたちの作業は本当に美しく効率的です。
ちなみに衛生管理ってなんでも除菌すればいいってことではないと私は思ってます。お湯で洗えば十分なものを洗剤や除菌剤を使うのはまた行き過ぎたなんだかな、です。
話しが長くなりましたが、フランス菓子教室の認定試験を設けたのは、皆さんが知らずのうちに身に付けたこの部分を評価してあげたかったからです。身に付いたことは一生の財産なので、ミサリングファクトリーの生徒さんには自信をもっていただきたいのです。
フランス菓子認定試験、ぜひ皆さんチャレンジしてくださいね!
昨日受験したあこちゃんのブログ>フランス菓子認定試験1回目は『Gateau aux Fraise』
■フランス菓子教室認定制度について *7月平日の試験日決まりました。
■会員限定スタジオレンタルについて>「レンタルキッチン&サロン利用料金」
実は子どもたちにもなにか認定証を出してあげたいね。なんていう企画もあります。子どもたちもほんとに素晴らしいですから。それはまた別の機会に。