【お話し会報告】ミシュラン掲載日本料理店での学び

2月3日ミサリングファクトリー初めてのお話し会を開催しました。

昨年末に稲村ヶ崎「虹」さんでのおせち作りのお手伝いに、お菓子教室の高校生3名が行ってきました。
「虹」の蕗谷さんからも大変ほめていただき、生徒たちもわたしも大変嬉しい経験となりました。
一流の料理人の仕事を間近で見たことやプロの現場の厳しさ等を体感し、どのような感想を持ったのか、みんなにシェアしてもらいました。
★印象に残ったこと
衛生管理が徹底していた。
蕗谷さんがこだわりを持って最後まで全く妥協がないところがすごかった。
見たことのない食材に触れた。
★大変だったこと
寒かった。
力仕事が多かった。
同じことを2時間くらいやる。
ずっと立ったまま、ずっと座ったまま。
★自分の中の変化
人に食べてもらうものに対しての衛生管理。
お金をいただくものに対する責任感。
ひとつの作業をずーーーっとやるということを知った。
今回はアルバイトだけど実際に仕事についたらもっと大変です。それをどこまで理解したかな?と思って聞いてみたところ、もっと厳しいだろうということはわかったとのお返事。
その上でパティシエになるってどう?と聞いてみると
体力があまりないので大丈夫かなと考えた。
今回は下仕事ばかりだったけどもっといろんな事ができるのが楽しみ。
好きなことだからいい。
と三者三様な答え。
そして「一流の店ばかりじゃないから、店を選ぶ時考えないといけないなと思った。」と。
すごい。本当にすごい。女の子って賢い。←男の子のママたちとずっと言っていた。笑
思った以上にたくさんのことを吸収してきたようです。
初めての経験。わたしもこのお話を頂いた時、ちょっと遠いし大変だからどうかなぁ?と思ったのです。でも三人ともほぼ即答で「行きます!」と返事をくれました。
実際のところどうだった?と聞いたら、やはり、「遠いから少し迷った」「料理は苦手なのでできるかな」「アルバイトもしたことがないから行ってもいいのかな?」と不安はあったようです。
それでもこんな経験はできないから行くことにしましたということでした。
親御さんが「行ったほうがいい」と勧めてくれたという子もいました。
あと「まかない」に惹かれたらしい。そりゃそうだ。
家庭で愛されきちんと育てられ、ちいさな成功体験を重ねている人は、未知の世界に勇気をもって踏み込むことができます。成功体験が乏しい人は「自分には無理」と自分の可能性を摘んでしまうことが多いのです。
大人になるにつれ、その差は大きく開いていきますから、こうしてちょっと不安だったけどやってみようと思ったという話を聞くととても頼もしく嬉しく思います。
とても内容の濃いお話し会となりました。
そして今回お話し会に参加してくださった皆さん。

子ども3名、大人7名。自己紹介を兼ねて今回どうして参加してみようと思ったのかをうかがいました。
パティシエ志望の子どもたちは「誰かの体験を聞くのも勉強になると思って」「将来役に立つかな」と自分たちの将来と重ね合わせて興味を持ったようです。
保護者の方がほとんどだったので、パティシエ志望の子どもが高校生くらいでどんな感じになるのかという興味で来られるのだとうと思っていたのですが、「専業主婦が長かった。これから久しぶりに働きに出る」「子育てに時間がかかった。自分の時間を無理矢理にでも作っていこうと思っている。」など、自身のフィールドを広げるために参加してくださったというお話が聞けたのは想定外で、すごくすごく嬉しく思いました。
普段なかなかゆっくりお話することができないので、わたしもお母さんお父さんと話ができる機会はとても楽しいですし、参加者の皆さん同士の交流の場になったらいいなと思います。今後も様々なテーマでお話し会を開催していきますので、ぜひご参加ください。
次回は3月17日(日)時間は13時を予定しています。
ミサリングファクトリーとして2015年からお手伝いしている「高校内居場所カフェ」のお話し。ボランティア参加しているさかもとさん(フランス菓子研究所)、元高校教諭でもあるつるみさん(キッズ保護者)にトークをしていただく予定です。
【参考】

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