・プチ修業体験「食道(じきどう)」開催しました!
こんばんは、横浜のお菓子教室ミサリングファクトリー松本です。
昨日は鎌倉の極楽寺にて「食道(じきどう)~ 夏のZENごはん~ プチ修行体験で考える食育」を開催しました。
お坊さんの修業のうちのひとつ「食道」を体験させていただくというものです。食べることも修業の一環なのです。
極楽寺は江ノ電極楽寺駅からすぐ。鎌倉では珍しい真言律宗の寺院です。山門が茅葺き。境内撮影禁止なので参道や本堂の写真はありません。
皆さん参拝をすませてから集合。
まずはお坊さんのお話をうかがいます。
配膳をみんなで行います。
今回の精進料理は、日本料理「虹」の蕗谷さんが担当して下さいました。
茶飯
けんちん汁
胡麻豆腐切り干し大根
柴漬け
季節の盛り合わせ五種
コリンキー塩漬け
トマトおろし和え
ブロッコリー山椒和え
隠元生姜和え
衣かつぎ
持鉢(じはつ)と言われる入れ子状の椀が食器です。
食事の前にお経を唱え、施餓鬼(せがき)を行います。
施餓鬼とは餓鬼に食べ物を布施しその霊を供養することだそうです。餓鬼のために読経しながらご飯を少しずつ七回取り分けます。
そして食事。食べる時はいっさい口をききません。無言で食べ物と向き合います。
食事を終えた後、餓鬼のために残しておいたみんなのご飯を集めました。これを食事ごとに行い、夜の八時に施餓鬼台にのせるのだそうです。
食事を終えた後は、作務(さむ)。使わせていただいたものを片づけ掃除をしました。
「廊下のぞうきん掛けなんて何十年ぶりかな」と感慨深げな大人たち。小学生は慣れたものです。今はやらないのかと思ったけど学校でやるんだって。
きちんと座布団を並べる子。
シンクを拭き上げる子。
言われなくてもこういうことをしている子たちがいるのは嬉しいものですね。
食文化も欧米化が進み、「食事は楽しく話しをしながら」とうのが一般的です。それが悪いということはないのですが、普段出来ないからこそ、今回のように「食は命を頂き自分を生かすこと」ということを思い出す機会というのは定期的に持った方がよいと感じました。
そういえば、うちは父がうるさい人で「食事中はテレビを見てはいけない。」「しゃべってはいけない」と言っていました。ただ面倒くさい親だくらいにしか思っていなかったのですが、実は重要なことだったんだなと今回気がつきました。(でも父も分かって言ってたのではなさそうですが)
ほんの数時間の体験でしたが、参加した皆がどんなところが心に残り、何を感じたか、聞いてみたいと思います。それぞれが違う思いを持ち帰ったのではないかな。小さな子たちもがんばりました。
最年長組のまりあちゃんとまゆちゃん。終始所作も美しくお見事でした。うちに通う小さな子たちには、ぜひお手本にして欲しいすてきなお姉さんたちです。
今回の企画を考えて下さったのは「北鎌倉ツドイ」を運営する株式会社明後日の長内社長。夏にいつも開催しているテーブルマナー教室を今年はなにかもうちょっと