2011年3月11日の記憶

2年前の3月第2金曜日、翌日のレッスンのために大量のタルト生地を仕込んでいた時に震災が発生。余震が起きるたびに外に避難し、ワンセグで津波の様子を見てただ事ではないと思いながらも仕込みを続けた。やがて停電になって機械が使えなくなって、手作業で大量の生地の仕込みを続けた。寒くて暗くなっても終わらなくて…。でも翌日のレッスンを止めることは考えなかった。ローソクの明かりで準備を続けた。レッスンありますか?とお母さんたちから問い合わせにも「通常通りやります。」と答えた。こういう時こそ、日常であることが子供たちにとって大事だと思ったから。翌日、「今日のタルト楽しみだったんだー。」といつも通り元気に子供たちがやってきた。その明るさに救われたのは私たち大人の方だった。
あの日のブログ。
>>2011年3月11日アーカイブ
先週末のレッスンはこの時のクラスの子達。2年前のこと話しました。
「さきちゃんは最初、帰りの電車が止まっちゃうかもしれないから休むって連絡があったけど、後から「やっぱり行く」って来てくれたんだよね。あれはさきちゃんが行きたいって言ってくれたの?」
「はい、そうです。だって苺のタルトすごい楽しみにしていたんだもん。」
「そっかー。じゃあ、まんじゅうだったら休んでた?」
「うん。」きゃはははは~ニコニコ
…メニューって大事だなあせる
東日本大震災から2年。変わらない日常が続いていることに感謝。日常が奪われ今も戻れない多くの皆さんのことを忘れずに。今までもこれからも、できることをしていきましょう。