今、アジアンスイーツ開発が俄然楽しい

お世話になっているCWA(Community work for Asia)が、7月末にカンボジアで国際会議を開催しました。

ミャンマー、スリランカ、ネパール、インドネシア、マレーシア、台湾、日本など各国から集まった参加者のため、カンボジアと日本の若いスタッフが50名分の食後のデザートを作るというミッションを担当するとのことで、わたしは日本でアドバイザーとしてお手伝いさせていただきました。

会議のためだけではなく、今後、カンボジアのレストランでデザートやおみやげとして販売するお菓子という視点での商品開発です。

彼女達が考えたレシピをベースに、材料のこと(なにが使えるか、コストはどうか)や当日までの段取りなどをやり取りしていきました。レシピはどれもおいしそうでアレンジも効きそう。そこはさてき、まずは環境についてしっかり把握しないことにはアドバイスになりません。

日本の常識で考えてると想定外のことがあります。オーブンがあるかないかとかそのレベルではなく、熱源はなにか?火力は安定してるか?冷蔵庫は冷えるか?そこからチェック。

2014年末にインドネシアのフローレス島へ行ってカカオキャラメルを作ったのですが、現地は30°越えで、室温(っていうか外だった。)でキャラメル固まらず。冷蔵庫があるというので冷やせばいいやと思ったんだけど、電力が弱くて冷蔵庫が冷えなかった…。あとから思えばそうだよねぇという感じですが、実際に行ったことがないとなかなかそこまで頭は回りません。

今回のカンボジアは冷蔵庫もちゃんと冷えるということでした。笑

当日までの限られた時間の中、現地入りしているスタッフ、日本にいて直前に飛ぶスタッフとメールで何度もやり取りしました。

先日、「無事に終えました!」とのメールをもらってひと安心。予期せぬことが多々あったそうですがひとつひとつが経験で次に生かされていくので大成功ですよね!

未知のことにどんどんチャレンジしていくCWAのこの疾走感が大好き。国際会議には行かれなかったけど今回少しお手伝いが出来てとても嬉しいです。アジアでのお菓子の開発にすごく興味があります。「松本さんもアジアに出てきなさいよ。」と言われてます。今すぐは無理だけどいずれはわたしもアジア各国を渡り歩くつもり。

送ってくれたデザートの写真をご紹介♪(写真はCWAスタッフの山崎さん、関澤さんのものをお借りしました。)

coconuts

ココナツミルクにバナナとタピオカが入ったデザート。ココナッツの果肉を細く切ったものがトッピングされてます。

pancake
一番人気だったというパンケーキ、ココナッツミルクのソースにパイナップル。
今回は小麦粉を使ったそうですが、カンボジアは小麦の栽培をしていないのです。豆や米の粉で作ったらどんなかなぁ?とかすっごい興味深いです。

 

banana2
パイナップルとココナツタピオカのドリンク、右はカンボジアのお母さん作、バナナの皮で包んだ餡入り葛餅風

banana1

こちらの左側もカンボジアのお母さん作、バナナの皮に包まれた蒸しパン

 

バナナの皮で包んで蒸したデザートも。バナナの皮の香りが移っておいしいのだそう。これやってみたい〜。

実はスタジオの近くに野生のバナナの木があるんです。今度取ってこようと思います。

写真を見ているだけでもうめちゃめちゃ食べてみたくなるアジアンスイーツ。和素材も含めて今自分の中で一番ホットです!おいしいしヘルシーだし。こういうのもレッスンで紹介していきたいなぁ。

今月のキッズファクトリーでは、粟(あわ)を使います。日本では明治前までは米と同じくらい主要だった雑穀です。今では日本人はまったく食べなくなってしまいました。お隣の台湾では今も粟をたくさん食べます。身体にもいいし、米のような水田でなくても作れてよいのですが。。

まずは子どもたちに触れてもらいたいと思います。お楽しみに。(粟のチェーは持ち帰りはできません。スタジオにいらした保護者の方には少しお召し上がりいただけるようご用意致しますのでぜひレッスンにいらしてください♪)