クラウドファンディング起案はよーく考えて!経験者のしんぱい

昨年、目標100万円を掲げてクラウドファンディング(商品購入型)にチャレンジしました。お陰様で164名からの応援を受けて120%を達成することができ、その後、取材や横浜市主催のイベントに登壇者として呼んでいただいたり、経営者として1ステップ上がれたりと、大変だったけどチャレンジしたことで得たものが大きかったです。
(*起案した個人教室向け生徒管理システム「テトコ」は2015年11月リリース予定です)

今年は予想通りというか、クラウドファンディングが注目され、挑戦される方も格段に増えましたね。正直(それってどうなのかなー)と思う起案も多々見受けられます。「クラウドファンディングやってみようかなと思っているんだけど」とたびたび相談されますが、「大変やめときなー」と答えています。笑

今回あえてブログに書こうと思ったのは、先日の取材時に、「簡単にチャレンジして達成できない人が増えているのは問題。その事実がずっとWEB上に残ってしまうため、一種のネガティブキャンペーンになってしまうのだ。」という話しを聞いたからです。

なるほど。クラウドファンディングの起案はずっとWEB上に残ります。検索すると出てくるため、場合によっては「あー、このプロジェクト、××万円も集められなかったんだ。」というように、ネガティブな情報として捉えられてしまうということなのです。起案者自体の評価に繋がる場合もあります。

わたしもチャレンジする前、こんなことは思いもよらなかったです。達成出来なかったらと考えるとぞっとします。

検討している方には、ちょっと資金調達をしたいからとりあえずやってみよ!という気軽なものではないことをよくよく考えて頂きたいと思います。

クラウドファンディングは思っている以上に手間とコストがかかります。プラットホームへの手数料、応援者へのお礼の品の用意、発送費用etc。実際に手元に残るお金は達成額の6割くらいでしょうか。また大きなプラットホームへ起案をすれば不特定多数の人から資金を集められると期待すると思いますが(自分もそう思いました)、実際に応援してくれるのは自分の周囲の人たちです。一部のプロモーション的な起案をのぞくと、まったく関係のない人たちからの応援はほとんどないといっても過言ではないでしょう。

もちろん、クラウドファンディングのメリットもたくさんありますが、それを得るためには、相当な時間とエネルギーを費やす覚悟が必要です。数十万円の資金を集めるのが目的なら募金の方がずっと効率的だとわたしは思うし、起案をするなら、達成するためにありとあらゆることを徹底してやってほしいです。

すばらしい活動をしている方がこのトラップにひっかからないよう願いをこめて。

【参考web】
>>がんばる先生をアプリで応援!生徒管理システム「テトコ」を作りたい。(FAAVO横浜)
>>クラウドファンディングは資金を集めるより人と人との繋がりを集めることが主題!(実践IT研究所)