山口・島根の旅「楠クリーン村」と「吉田屋旅館」へ

問題解決型事業を行う民間組織”プレスオールタナーティブ”をひとことで説明するのは難しいのですが、最近は「田舎の起業、アジアで創世」を実践している、とにかくおもしろい組織です。

そのプレスオールタナーティブのグループ内にあるWWBジャパンが開催する起業スクールを受講したことから、もう10年以上のおつき合い。昨年末に行ったインドネシアもその関連です。

そして4月初旬に同じくPAグループの、特定非営利活動法人学生耕作隊が活動する「楠クリーン村」と、跡継ぎのいない老舗旅館をまったく関係のない20代の若者が引き継いだ”後継創業”「旅館吉田屋」の2ヶ所を訪ねてきました。

まずは山口宇部空港から車で40分ほどのところにある「楠クリーン村」若者たちが必要なものをすべて自分たちで作り出し生活しています。

楠クリーン村 展望2

こちらとしては遊びに行くつもりですが、PAグループは「せっかく来るのだから何かやってもらおう!」ということで、必ずなにかやらされます。笑
クリーン村カカオワークショップ

インドネシアでも行なったカカオキャラメルのワークショップ。わたしはこのお菓子を商品化してもらいたいので、今後、セルフビルドで(!)建設予定の楠のお菓子製造工場で作れたらいいなと思ってます。
カカオキャラメル

ばっちりおいしいカカオキャラメルができました。

楠クリーン村 ルル
△番犬ルル

20ヘクタールの広大な敷地内には、お茶畑に山菜摘みやブルーベリーがりができる畑があります。十分に整地されていない道を歩くだけでも楽しい自然の中。

楠クリーン村 セルフビルドのマイホーム
△みんなが住んでいるのはセルフビルドのマイホーム

楠クリーン村 展望

楠クリーン村 研修施設
△インドネシアからのインターン生設計の研修施設

楠クリーン村 ごはん
△この日のランチ。地元の方からいただいたイノシシ肉のカレー。おいしかった!!

これから宿泊施設やカフェレストラン、パン工房も建設予定。理事長の高田さん曰く「面白い自給自足の村だけではなく、日本の将来のモデルにしたい」とのこと。

もうひとつは、後継者のいない老舗旅館を血縁関係のない20代の若者が引き継いだ「旅館吉田屋」。1代目女将の山根多恵さんが話題になり、TVなどのメディアでご覧になったことがある方もいるのでは。
旅館吉田屋1

>「週末は若女将」山根多恵

現在は2代目女将の脇悠子さんが切り盛りしています。
旅館吉田屋2

旅館吉田屋 食事

脇さんは料理が大得意!今回は楠でみんなで採ってきた新鮮な筍やわらびを中心に
多すぎず少なすぎずの素晴らしいお食事。

旅館吉田屋 食事2

吉田屋は週末のみの営業。権利が高い温泉はやめてしまい、隣の元湯の入浴券をくれます。

そして、この元湯。最初は高温温泉は苦手だからーと向かいの薬師湯に行ったのですが、せっかく券を頂いたので翌朝は元湯に行ってみました。そしたらここが!!ものっすっごいいい温泉でした。わたし、温泉好きです。しかも最近は低温温泉LOVE。元湯はなんと43度!熱くて入れないよ!っていうくらいの高温泉なのですが…、ここはちょっと格が違う。ただものではない温泉。

興奮気味に帰ると、脇さんがにっこり。「わたし、ひそかに日本一だと思ってます。」と。温泉好きは行く価値あります。
温泉津温泉元湯
△吉田屋の並びにある元湯。最高。

温泉津温泉
△石見銀山とともに世界文化遺産に指定されている温泉津温泉。石見銀山、すばらしいところでした。

ふたつは車で2時間半の距離と近くはないですが、楠で採れた農作物を吉田屋で提供したり、繁忙期はマンパワーを共有したりと、うまく連携を取っています。

両方とも、高齢者社会、低成長の経済、限界集落、日本がかかえる課題の希望になる取り組みです。ともすると重い課題ですが、若い人たちがやりがいを感じ、楽しそうに取り組んでいる姿は見ていて頼もしい。すがすがしい。
楠クリーン村 仲間

将来どんな風に広がっていくのか楽しみです。これからも見守っていきたいと思います。興味のある方はぜひ訪れてみて下さいね。詳細はそれぞれのウェブサイトからどうぞ!

■特定非営利活動法人学生耕作隊楠クリーン村
*インターン、寄付、トラストを受け付けています。トラスト会員になると年に数回楠クリーン村の収穫物他が送られてきます!

■旅館吉田屋
島根県大田市温泉津町温泉津イ707-1

もちろん石見銀山も行ってきました!ボランティアガイドさんの説明でその壮大な歴史を知ることができ、感激しました。さすが世界遺産。島根山口はまた行くつもり。


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