ビーガンスイーツラボ ハルオカダへ
大学で食を学ぶOGのみゆうちゃんがブログで、おいしいビーガンスイーツの店の話を書いていて、みゆうちゃんがそこまでおいしいというケーキに興味を持ち、ちょっと広尾まで。
一緒に行ったのは、グルテンフリーのお菓子を研究しているハーモニースイーツのみようちゃん、それからリトルヘルプ(ミサリングファクトーとは別に経営してる会社)のりえさん。りえさんはみようちゃんのウェブ発信のサポートをしてくれている。みゆうちゃんの30日ブログも見てくれていたので、ふたりに会わせたいというのもあって誘った。
関係ないけど、みゆうちゃんとみようちゃんの呼びかけをよく間違える。ごめん。
ケーキはびっくりするほどおいしかった。
ビーガンスイーツはとても難しい。ビーガン料理はとても美味しい店を知っている。でもお菓子はちょっと…なのである。
状態のよい本物のバターや生クリームはすばらしく美味しい。刷り込まれているその基準値と比較して脳は(やっぱり生クリームには敵わないね)って評価をする。テクスチャーを含め、バターや生クリームに代われるものはないと言っていいだろう。
ところが、ハルオカダのオリジナルの豆乳クリームは(本当に豆乳なの?)と思うほど豆乳独特の臭さがなくおいしい、なめらかでちゃんとホイップ状態。豆乳ホイップクリームにちょっとだけチャレンジしたことあるけど、絞り出しの状態にするのはとても難しくてやめた過去がある。ホイップ可能な市販の豆乳クリームは添加物だらけで食べる気もしない。
そして特筆すべきはケーキの甘さ。結構しっかり甘いのだ。シェフに話を伺った時に「甘さはしっかり出している」という話をされていた。ケーキは甘いものなんだ、ビーガンだから甘さ控えめなんてやって、ぼやけた味のケーキを食べるくらいなら食べない方がいいんじゃない?という考えには完全同意。わが師匠弓田亨氏の「悪魔に魂を売ってでも食べたいものを作る」を思い出した。
だいたいヘルシー志向の食べ物はすぐ塩控えめとか甘さ控えめとか言うけど、ほんとにわかってる?というものが多い。配合はバランス。お菓子作りでいえば、他の素材が活きない甘さはもはや全体の死なのである。
糖分を控えたかったら食べる量を減らしなさいってことです。
「(塩の)最後のひとふりは料理人の勇気である」と昔聞いたけど、ケーキで言えば甘さを決めることがそれに当たると思う。
岡田シェフのケーキは間違いなく本物でした。
さらにシェフが素晴らしいのは、自分の培ってきたものを後進に繋げる意識を持っておられるところ。みゆうちゃんとみようちゃんにいっぱい話をしてくれて「お菓子作って持ってきたら評価してあげるよ」と。お菓子で起業を目指す娘たち、こんな素晴らしいプロに見てもらえるなんてありがたいことです。
ほんとにおいしかったな〜。あとから余韻が来てまた食べたいな。
OGが「こういう店がある、美佐先生一緒に行こう」と言ってくれるのは大変うれしい。それはただのおいしい店ではなく、彼女たちが何かを感じた店だから。今回もそういうお店だった。とても勉強になりました。そういうのあったらみんなも誘ってくださいな。
ハルオカダはテイクアウト専門店のため、その場で食べることができない。近くのレンタルルーム(一緒に行く予定だったちかさんが探してくれた。感謝)を探して予約したのだけど、行ってみたらハルオカダから徒歩20歩でびっくり。オーナーさんがとても親切で、ハルオカダも紹介してきた。笑 ハルオカダ→inspire-space広尾ルート、おすすめ。