子どもたちに教えるという仕事
今月4月は柏餅を作ります。
試作をしていてすでに泣きそうになりました。
(これを子どもたちにやらせるのかぁ)
和菓子ってちょっとむずかしいんですね。捏ねるのは力がいるし、生地が熱いことも多く、そして丸めるのも難しい。柏餅ってば三拍子揃ってます。
子どもたちは喜んでやるのですが、やらせる方はとても大変です。時間内にとにかくカタチにならなくてはいけないのですから。
柏餅、どんな苦行…。いや、自分がメニューを決めたんだけど。
以前にもいくつもそういうメニューは存在していて、スタッフ間で一番有名なのは「ポン・デ・ケージョ」。生地がベタベタでおとなでも大変なのを子どもたちがぐちゃぐちゃにしていく。
「先生が遠くに逃げ出したくなったレッスン」と、今でもうひゃひゃひゃひゃと笑い継がれています。
それでも不思議なのはなんとか終わることです。
「やって」というと疑いもなくやり、(これは無理か…)というものもなんとか仕上げちゃう。ほんとうに子どもってすごいなと思います。
なので年間メニューを決める時、大変さは忘れることにしています。今年も餃子とか入ってますね。私は過去は忘れるのですが、過去ブログを見るとあれも相当大変だったみたいです。地区センター時代含め約18年間なんとかなってきたのでこれからもなんとかなるのです。あまり守りに入るとおもしろくないので。
外部の方からは、子どもがあんなにきれいに作業できるのはなぜ!?と驚かれることも少なくありません。指摘されて初めて「ああ」と気がつくくらいミサリングファクトリーでは当たり前の光景なのですけれども、これは全然当たり前ではないのですね。
例えば最初の頃は「作っている時に指はなめない」と言ってました。今はまったく言いません。でも新しく入ってきた子も指をなめたりはしないのです。
これって場の力なんですよね。今までの多くの子どもたち大人たちがそういうものを醸造してきました。みんなで作ったミサリングファクトリーというものは何にも揺らがないのです。誰が来ても「大丈夫」と自信を持って笑顔で受け入れられるのです。
ミサリングファクトリーは2019年5月1日令和の始まりの日に12周年を迎えます。
これすごく素敵なことですね。感謝
周年祭はぜひ皆さん来てくださいねー。