​ネットのレシピでお菓子作りをしないで

昨日、たまたま見たyoutubeのお菓子作りで、鍋に刻んだチョコを入れて直火にかけててびっくりしました。

コメント欄に「ちょこを直火にかけて大丈夫ですか?」と質問があって「ちょっとあてて離してってやってます」と答えてましたが、動画内にはそんな説明はありません。チョコレートは高温にしたら組成が壊れます。でも知らない人がこの動画を見たら、普通に鍋にチョコレート入れて火にかけますよね。

この動画をあげている人は、動画を見て作る人のことを考えてない。自分がすてきなことが大事なんだなと思いました。

いくら上手でも、本を出していても理論を踏まえずに作っているのは、ハイエンドのアマチュアです。

ネットってそういうものがあふれてます。珠玉混合の中でちゃんとしたものを見つけるのはやっぱり正しいことを知らないと無理です。

なのでネットで探したレシピで作るのは、製菓理論をわかってレシピに書かれていないことも解釈できるレベルの人以外は止めたほうがいいとわたしは思ってます。もしくは失敗してもいいやっていう場合。

お金と時間を使って悲しいものができるとがっかりです。それでお菓子作りが嫌にならないでほしいです。

ミサリングファクトリーのレッスンで、子どもたちが簡単においしいお菓子を作るのは、たしかな技術指導の上で子どもたちに作らせているからです。当の本人たちはそんなこと意識していないですが、失敗せずに作らせるのもひとつの技術なのです。

お菓子って簡単なようで簡単じゃない。お菓子を作りたかったらネットのレシピではなく、プロが作った本を購入してくださいね。

手前味噌ですが、わたしが2014年に出版した「小さなパティシエのためのお菓子book」。ベーシックなものを作りたい方にお勧めです。

出版社さんの「10年使えるものにしたい」という考えの元に、スタンダードなお菓子を中心にレシピを選びました。学校図書として小学生向けなので、工程写真が入っていたり理論の説明があったり、ていねいな作りになってます。ハードカバー&見開きでテーブルに広げておけるところも使いやすく、わたしも愛用しています。

とても使い勝手の良い本ですので、ぜひ学校の図書室、お近くの図書館にリクエストしてください。

レッスンで学びたい方はお菓子教室へどうぞー。

キッズファクトリー会員募集