初心者のためのお伊勢詣り
こんばんは、横浜のお菓子教室ミサリングファクトリー松本です。
先日、初めて伊勢の神宮へ行って来ました。ちょっと長いですが、これから伊勢に行かれる方のために参考になればと思い書いてみました。良かったら読んで下さい。
ミサリングファクトリー会員の皆さん(の一部)ではおなじみの気功の三留先生から去年、伊勢神宮参拝の話を聞いて、ずっと行きたかったのです。今回やっと行く機会に恵まれまして、三留先生の話と参考図書「最上のご利益がある神社」を元にプランを練りました。
先生からはいろんなことを聞いたのだけどざっくりまとめると
「最初に外宮(げくう)に行ってから、内宮(ないくう)に行く。」
「早朝参拝をする。」
「正式参拝御祈願)をする(この時は準正装)。」
はい、了解です。
基本情報。伊勢神宮は内宮(皇大神宮)と外宮(豊受大神宮)のふたつがあり、その間は5kmもあります。日本で一番偉い神様「天照坐皇大神(あまてらしますすめおおみかみ)」が祀られているのは内宮で、外宮は「豊受大御神(とようけのおおみかみ)」が祀られています。豊受大御神は照坐皇大神の食事を司る神様だそうです。伊勢詣りの際は外宮に行ってから内宮に行くようにと本にも書かれています。
お参りの日が近づき、伊勢とはなんぞやとか参拝の仕方とかをなんとなく学習しているうちに、普段から信心しているわけでもないのに、一番偉い神様に会いに行くって大それたことなんじゃないの?とか思い始めてしまい緊張MAX。前日眠れず。基本ビビリ君なんで。
初日は午後3時頃に伊勢に到着。もちろん最初に外宮にお詣り。ついた時間が遅かったせいか予想していたほどの人出ではなく、ゆったりと参拝。
そして翌朝4時半に起きて内宮に(伊勢神宮は5時から開いてます。)この季節の4時半ってまだ月も星も出てます。真っ暗です。夜です。
早朝参拝の内宮参道。実際は真っ暗。
もちろんこんな時間に人はほとんどいません。寒い。凛とした空気と暗闇に現れた正宮(内宮の本殿)。なんともいえない厳粛な気持ちになりました。朝の4時から6時は一番いい気が流れる時間帯なのです。
1時間くらいかけて内宮を歩き(広い!)、戻った頃には明るくなり始め、参拝客もちらほら。
一旦戻り、お昼近くにあらためて内宮へ行きました。今度はもうびっくりな人出。早朝の神宮とはまるで別の場所のよう。三留先生が「ぜひ早朝参拝をするといい。」と言った意味がよく分かりました。空気がまったく違うもの。
こちらが正宮。中までは入ることができません。
そして最後のミッション「御祈願」。こちらは神楽殿で受け付けてくれます。御祈祷は神に感謝を捧げ更なるご加護をいただけるように願う儀式で「御饌(みけ)」と「神楽(かぐら)」があります。神楽は雅楽を奏で舞を捧げて下さるのだそうですが、初心者なので御饌の方にしました。作法も分かんないし大丈夫かな、止めようかな、と思いましたが特別なことも必要なく無事終了。
服装は準正装と聞いてましたが、他の方を見ても、まぁ、あまりにラフな格好でなければOKという感じでした。
ここまで終えてほっとしたー。あとはのんびり神宮内をお散歩。紅葉もきれいだし大満足。
神宮内の数々の別宮。社殿はどれも同じです。「唯一神明造」と呼ばれる神宮特有の様式だそうです。
屋根の金物と飾り金物以外、装飾や彩色が一切ない素木造です。日本で一番の神様のおうちがこんなにも質素というはなんとも素晴らしい。これが日本人が持つべき心の本質なのではないかな。
来年は20年に一度の式年遷宮(しきねんせんぐう)が行なわれます。神様のお引っ越しです。
本には参拝の心得として、まずは感謝をし神様を讃えそれからお願いごとをしましょうと書いてありました。でもほんとにお願いごとより、自分が伊勢に来られたことが嬉しくて嬉しくて、自然に(ありがとうございます!)とお礼を言っていました。後ほど改めて本を読んだら「具体的なご利益を求めて行くのもいいけど、神宮の鳥居をくぐった瞬間から個人的な悩みや願い事などどうでもよくなってしまう。」と同じようなことが書いてあって笑っちゃいました。ほんとその通り。それが一番のご利益なのだそうです。
ついでにおかげ横丁。街並は素敵でした。(ってそれだけかい)
ほんとに素晴らしいところでした。伊勢へ行くならきちんと参拝することをお勧めします。なんとなく行ってパンパンと拝んだだけでは味わえない感動がありますよ。
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