本物に触れる。一生の財産にする。「ゴヤ展」

こんにちは、横浜のお菓子教室ミサリングファクトリー松本です。
昨日は国立西洋美術館へ。ゴヤ展最終日に滑り込んできました。

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フランシスコ・デ・ゴヤはスペインの宮廷画家で「裸のマヤ」と「着衣のマヤ」が特に有名ですが、マヤのような美しい絵を描くかと思うと「我が子を食らうサトゥルヌス」に代表される黒い絵シリーズがあったり。私は黒い絵シリーズが観たくて20代の頃から、いつかプラド美術館に行きたいと思っていたんだけど、最近はまぁたぶんもう行くこともないだろうって思い始めていて(笑)、黒い絵は来てないけど向こうからゴヤが来てくれたんだから行っておこうと思いました。
今回のゴヤ展は年代ごとに150枚近い絵が並べられ、歴史の中で変化していく思考や作風がよく分かりとてもいい展示でした。
そしてつくづく思ったのですが、やはり本物を見ないとだめ!
今はインターネットですぐに検索できるし、音楽も絵も気軽に見ることができます。それはそれで調べものには便利なのですが、
反面それで分かった気、知ってる気になってしまうのは本当に間違いです。
本物って違うのです。
音楽でいえばライブの空気感。耳に聞こえてこない周波数の音。
絵でいえば圧倒的な質感。これはディスプレイー上や印刷されたものではまったく違ったものになっているのが今回の展示でもよく分かりました。
理解しようとか勉強しようとかそういうことは二の次でいいから、
まずは本物に触れる機会を持つことが大事だと思います。
そこから何を感じ取るのかは人それぞれ。
子どもたちには、たくさんの本物に触れ多くのことを感じ取れる感性を磨いて欲しいと思います。
あ、自分もね。
ミサリングファクトリーでは、子どもたちにプロと同じ道具でお菓子作りをさせています。子ども時代に体験したことはそのまま一生その子の財産になります。子どもだからこそ本物を使う必要があります。
それから「テーブルマナー教室」で一流のお料理を食べに行くとか「畑へ行こう」で実際に収穫をするとかイベントをやっているのも本物に触れて欲しいという思いがあるからです。
ぜひお子さんと一緒に参加してくださいね。