全肯定でいこう。パティシエになりたい子どもたち 30daysblog・day13
当然ながらというかなんというか、ミサリングファクトリーは「パティシエになりたい」という子が多く来ている。たぶん八割方がそう。今も昔も「パティシエ」は人気の職業。アニメやドラマがあったり、ケーキ屋さんって夢みたいにすてきなところで、さらに「ケーキを作る人」って仕事としてすごくイメージしやすい。子どもが「なりたい!」って思うのは想像に容易い。
でも実際の労働は過酷で給料は安く、続けていくのは困難な職業。なので、お菓子教室を始めた頃はパティシエになりたいという子には、否定はしないもののあまり勧められないなという態度でいた。仕事にしなくてもお菓子が得意な人になれたらじゅうぶん素敵じゃない?
ところがそんなわたしの静かな否定にも関わらず「それでもパティシエになりたい!」と強い意志を持つ子どもたちがいる。やがて彼女たちはいろんな成長の姿を見せて、私の考えも少しずつ変わっていった。
小学生〜中学生には、パティシエになりたいという気持ちを大事にしてあげる。
高校生には具体的な話を。先輩とも引き合わせる。
親御さんの相談にものる。
大学、専門学校では進路選択の相談にのる。
高校生に「学校では絶対に得られない情報でとても役に立つ」と言われた時、たしかに高校ではわからないだろうなと思った。子どもが真剣に考えているパティシエの道。小学生から高校、そして大学、専門学校へ進む子どもたちの考え、親御さんの思い、そんな情報をミサリングファクトリーはどこよりも持っている。
でも情報より大事なのは、子どもたちの「好き」の気持ちを受け止めること。「今、自分がやりたい気持ちを大切にすること」をリマインドしてあげること。
失敗しても選択を間違っても回り道でもそれはすべて経験になり子どもたちを強くしていく。「自分で決める」ことはなによりも大事なことだから。その力をのばしてあげたい。
その先に、パティシエがあるのかもしれないし、違う道があるのかもしれない。それはわりとどうでもいいことだと思っています。