第1回お菓子コンテスト開催。やってみたら思っていたより楽しかった。

この秋初企画ミサリングファクトリーお菓子コンテストを開催しました。

エントリー(参加者)はあっという間に8名(ひとり辞退)決まったのですが、ギャラリー(審査員)がなかなか集まらないという意外な展開。審査員が少なかったら、私が独断で決めちゃうよと思っていましたが、当日までに11名の方が審査員を申し出てくださって無事開催。

今回のテーマは「和三盆」。

和三盆、皆さん知ってますか?私も名前くらいしか知らなかったのですが、和三盆は日本古来の竹糖というさとうきびを使って作られる砂糖です。今は徳島と香川でしか作られていないという希少なお砂糖。食べ比べるとその味の美しさがよくわかります。

そんな和三盆を使ってお菓子を作ってみようというのが今回のお題。みんながそれぞれ考えた和三盆のお菓子、早速見ていきましょう。

No.1あんみつ

大学生スタッフかれんさんの作品。あんず餡とこし餡の2種類があり、あんず餡が人気でした。風呂敷を敷いた演出、盛り付けもきれい。

No.2ダックワーズ

フランス菓子研究所ひろこさんの作品。和三盆を使ったバタークリームは食べるときの温度も大事。塩を使って和三盆の甘みを引き出しました。

No.3くるみぷりん

フランス菓子研究所ちかさんの作品。プリンは固さが命。葛粉を使って固すぎず柔らかすぎずの絶妙な固さに仕上げてたところがすばらしい。

No.4スノーボウル

フランス菓子研究所みなこさんの作品。製糖所により若干味が違うのを2種類の和三盆の食べ比べというアイディアにしたのもよかったです。

No.5ロールケーキ

フランス菓子研究所ゆみこさんの作品。米粉を使ったふわふわのロールケーキ。和の素材で作られた洋菓子は優しさと温かみを感じる味わいでした。

No.6落雁

今回最年少参加のキッズファクトリー小学生さくらちゃんの作品。「少しずつ食べるのがお勧め」と書いてあったので(落雁てそうなんだ)と思いちょっとずつ食べましたが、これはさくらちゃんのアイディアだそうで繊細な味わいだからじっくり味わう方がいいということ。普段大雑把になんでもばくっと食べていることを大変大変反省させられました。

No.7ワッフル

おやつファクトリー高校生のみずきちゃんの作品。和三盆、和三盆と抹茶の2種類の生地で作ったワッフルにいろんなトッピング。どれを選ぼう?と選ぶ楽しみがあったのも高校生らしい演出でした。

コンテストとはいっても和気あいあいと楽しくと考えていたのですが、

いざ始まると審査員の皆さんがいるサロン側はしーんと緊張感が漂っています。(え?まじめか?)と思ったけど、自分も審査しようと食べ始めると、これは和気あいあいとか言ってられません。真剣になります。

ひとつずつをちゃんと味わい点数を付けなければ一生懸命に考えて作った皆さんに失礼ですもん、これ、しーんとなります。

一方、お菓子を作り終えたスタジオ側のみんなは、わー、きゃー、おいしいー、すごーいと大賑わい。この対比がおもしろかった。

大方審査が終わると、いつも協力してくれる坂本さんのサカモトコーヒーを飲みながら、サロン側もなごんだ雰囲気に。

そして結果発表。今回は審査員1名持ち点10点を各エントリーに配点してもらい、トータルで点数の多い作品が優勝となりました。

優勝 No.1かれんちゃんのあんみつ

2位 N0.2ひろこさんのダックワーズ

3位 N0.3ちかさんのくるみぷりん

おめでとうございます。

初めてコンテストを主催してみましたがいろいろ勉強になりました。

自分はビジネスプランをビジネスコンペに出すのですが、勝ち方のコツは、まずそのコンペが何を目的にしているのかをしっかり読み取り、それに合わせた戦略を練ることなんです。でも今回のように審査員さんに審査基準を求めなかった場合、各人の志向で得点は大きく変わってきます。勝つのははっきりいって運ですね。そっかー、今後はビジコンの審査員をもっとよくリサーチするってことだなと、とても違う方向の勉強ができました。はい。

今後、願わくは生徒さんたちがもっと積極的に参加してくれたらいいなぁと思います。新しい経験を積むこと、いつもと違うフィールドに入ること、知らない人たちと会うこと、これらは子供でも大人でも人生をとても豊かにしていきます。今回参加できなかった皆さん次回チャレンジして欲しいです。 特にミサリングファクトリーは子供から大人までいるところがおもしろさなので、子供たちもどんどん出て欲しいです。

今回小学生と高校生の2名がチャレンジしてくれました。思っていた通りふたりの作品は大人にとってとても刺激的なものでした。小学生ながら落雁に挑戦したさくらちゃん。この「なんでもやってみよう」という気持ち、おとなはだんだん薄れていくものです。情報が多い故に「大変そう」とか「無理だ」とか。ね。さくらちゃんのまっすぐなチャレンジに刺激を受けた人も多いのではないかと思います。そして高校生のみずきちゃんの、高校生らしい「インスタ映え」「見て楽しい」という視点からのお菓子作り。これもまた刺激的でした。お菓子はやっぱり見た目のかわいさ楽しさも大事にしないとね。

ところでお菓子コンテスト、どうしてやることになったのかまったく記憶がありません。たぶん勢いで言って、自分で引っ込みがつかなくなったんじゃないかと思います。

最近はイベントものが色んな意味でしんどく、もうやらなくていいかなーという感じなのですが、いざ開催するとやっぱりみんなが経験を積めたり喜んでくれたりしているのが嬉しくてまたやるんだろうな。

とても楽しい1日でした。ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

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