アフリカビジネスウーマン交流記。日本とアフリカの違い。

昨日はアフリカビジネスウーマン交流ということで、この小さなスタジオにアフリカから総勢15名のお客様がいらっしゃいました。
その楽しいレポはchicaさんのブログ「アフリカまんじゅう?!」をぜひご覧頂きまして、私は今回のビジネスウーマン交流を経験して感じたことをちと書き留めておこうと思います。
今回のお話は2013年に横浜市で行われた「アフリカ開発会議」の流れで、今年は各国から女性経営者1名と政府関係者に日本に来てもらい、横浜の女性が経営する事業所を見学したり女性経営者との交流の場を設けるのが目的ということでした。視察先のひとつとして光栄にもミサリングファクトリーを選んで頂き、実現しました。
他の事業所やセミナーもあるということだったのでうちでは楽しく和菓子作りをしてもらうのはどうかとご提案しました。

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皆さんにスタジオで黒糖まんじゅうを作ってもらい、本葛を使ったプリンをご紹介しました。これは予想通りとても盛り上がって皆さん楽しんでちっちゃなおまんじゅうを作ってくれました。

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その後、事業の紹介をして交流タイム。いろいろな質問を受けたのですが、この時の何を話すかをほとんど用意していなかったため、うまく事業の説明が出来なかったのです。大きく利益を上げていくというより、子どもたちの経験の場作り、それから女性の仕事作りとして、子育てや家事をしながら料理教室という小さいけれども、長く続けられる事業をしたい方の支援をしていることを簡単に説明しました。

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出た質問は「(優位性を利用して)ライセンス発行して事業を拡大しないのか。」「(起業支援をするということは)ビジネススクールで学んだり、資格を取得したのか。」などなど。
「スクール事業では、ライセンス発行はひとつのやり方だけれども、それは古いスタイルのビジネスと自分は思っている。私の考え方とは違う。」「(ビジネスを)拡大していくと本質的なものが変わっていってしまう。自分は楽しみながら納得のいくものをやりたい。」と説明しました。ビジネススクールとはMBAのようなものを想定しているのだと思います。私が対象としているのは、優秀でバリバリ活躍するような女性ではなく、自分と同じようなごく普通の女性であり、パートに出るよりは家庭のことをやりながらも自分の技術で長く収入を得られる小さな事業を応援したいということも言いました。
昨日の視察先でもなにか話しがあったそうで、「なぜ日本人はビジネスを大きくしようとしない。」という声がきかれました。
日本でもビジネス拡大をしていく人たちもいるし、そうでない考え方のビジネスもあるというのがどこまでアフリカの人たちに伝わったか。
「I love money」「Of course!Why not?」って言ったら「Yeah~!!!!」ってめっちゃ盛り上がっていました。もちろん、稼ぎたくないわけじゃないです。でも今の日本で、こういうビジネスで大もうけって無理なんだな。
これから先進国に追いつけ追い越せの勢いのあるアフリカと成熟化した日本の違い。
「ソーシャルビジネスというのはなかなか分かりにくいかもしれないですね。」と後で関係者で話してました。
んーー。でも今後アフリカもそういうステージがきっと来る。少子高齢化が進み、ビジネスは飽和状態。国は1100兆円の借金を抱えている。自国がそういう状態だったらあなたならどうするか、とか。みんなもそれぞれの国の事情を抱えているのだろうし、色々聞いてみたかったなぁ。
会費はいくら?家賃はいくら?税金はどのくらい払っている?お金の話も気持ちいいくらいばんばん出ました。彼らの華やかさおおらかさそしてパワーにものすごく魅了され、刺激を受けました。
最初は(自分の事業紹介は別にいいやー)くらいの気持ちでいたのです。でも、過ぎてみたら、素晴らしく貴重なチャンスだったのに、時間的な都合というより、自分の語学力のなさで、そこまでの交流が出来なかったのがほんとに心残り。
でも、「お菓子を作る体験をさせてくれてありがとう。とても楽しかった。」「おまんじゅうとても美味しかったわ!」と言ってもらえて嬉しかったです。お土産に、本葛(日本にしかない)と皆で作ったおまんじゅう、スマイルクッキーそしてレシピを用意。「作ってみる!」と言ってくれた人もいたので、交流という意味ではここはよかったかな。

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来年は(アフリカの)フランス語圏の方たちを招致する予定があるそうです。横浜にくるのかどうかは未定だそうですが、もしチャンスがあれば、また外国の皆さんと交流したいです。それまでにもう少し語学力を磨こう!と決意した次第であります。で、フランス語かー。フランス語圏に2年も住んでたのに、フランス語はもっとチープだからなぁ。
機会を下さった横浜市経済局の皆さん、横浜企業経営支援財団の皆さん、そしてお手伝い下さった皆さん、本当にありがとうございました。

*写真はchicaさんにお借りしました。

<<後述>>
このブログを書いた後、他所を回られた時「国は違っても女性のビジネスはソーシャルであると、コミュニティをハッピーにするために仕事をすると盛り上がっていた」と伺いました。やっぱり通じ合えるんだ!ってハッピーになりました♪交流会行ってくる!