秋は読書のススメ -30daysblog・day23

人間は生まれたら当たり前だけど人生はひとつだ。だけどいろんな人生を疑似体験できる方法がある。小説や漫画、映画を見ることだ。

わたしの本好きの理由はそこにある。なにしろ子どもの頃から空想の中で遊ぶのが大好きで、いつも自分が考えたお話の中のヒロインをやっていた。空想遊びってみんなしているのかと思っていたのに、そうではないということを知ったのはだいぶおとなになってから。あれは衝撃だった。全員やってるわけじゃないんですね。

でも、ファンタジー好きな人は空想遊びしてた(る)んじゃないかな。あまりそういう話って人にしないものだけど、今度誰かに聞いてみよう。

物語を読んでたくさんの人生を擬似体験することは、他者を知ることでもある。人気の漫画や小説の大半はヒューマニズムにあふれている。多様な登場人物を愛することができる漫画好きや本好きの子は、自分と違う価値観、他人に優しくすることを自然に覚えるのではないか。それは「多様性を認め合おう」なんてスローガンで訴えるより、ずっと効果がある。

なので私としては、みんなにたくさんの小説、漫画を読んでもらいたいのだ。「多様性を認め合おう」なんて言わなくて済むから。

大人は「本は好きだけど(時間がないから)ハマるのが怖くて」という。でも、現実から少し遠ざかる時間を作ることはずいぶんと人生を豊かにする。忙しい大人こそ、ちょっとの時間を読書にあてて良質の物語を読みましょう。秋は読書の季節ですよ。

▼十二国記はこちら(布教)

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