「鬼滅の刃」にみる他者を知り、認めること -30daysblog・day22

朝起きたらデスクの上に、「鬼滅の刃無限列車編 煉獄零巻(*現在公開中の映画を観に行くともらえるらしい)」が置いてあった。去年あたりから大ブームの鬼滅の刃(きめつのやいば)、教室に通う子どもたちにも鬼滅好きは多く、まわりでハマってる大人も多数。いい大人の息子もファンである。私もアニメとコミック(22まで)読んでいるが、正直なところハマらない。

私は子供の頃から本を読むのが大好き。好んで読むものはその時代によって様々だけど、一貫して好きなのはファンタジー、ホラー、それから歴史小説。なにしろ小学生の時一番最初に買った本が「世界の怪奇集」だったくらいで。ホラーもある種のファンタジーだから、まぁファンタジー好き。漫画も大好き。漫画の世界はファンタジーを絵で表現するのでさらに楽しい。

「鬼滅の刃」はなぜそんなに人気があるのか、今ひとつ分からないとこがあるんだけど、この物語に描かれている「他者を知り、赦す」というメッセージ性に多くの人が共感していると仮説をたててみたら、なんか鬼滅が好きになってきた。

読んでない人のためにざっくり説明すると、鬼と鬼殺隊と言われる鬼を退治する人たちとの戦いです。(ざっくりすぎる)

鬼も元々は人間。何故鬼になったのかがひとりひとり描かれ、鬼を倒した主人公はその思いを知り、受け取っていく。

本当の悪役なんていないんだ。みんなそれぞれに理由があって道を踏み外してしまうんだ。

ファンタジーにこそ現実が描かれる。子どもたちが自分たちが住むこの世界も同じなんだと知ってくれたらいいなと思っている。

何か起こるとすぐにバッシングが始まり、過ちを徹底的に叩く今の日本社会。他者を赦さない考え方がどんどん人を窮屈にさせる。ひいては自分が生きづらくなってしまうのだ。

伊勢神宮禰宜(ねぎ)の吉川竜実さんの言葉を紹介したい。

「自己と他者は違うことを知ることが知恵であり、その違いを認め合うことは叡智である」

どこまでも優しい竈門炭治郎君を見習って、私たちも優しい知恵者になろうではありませんか。

これから鬼滅の刃を読もうと思っている人へお勧めするとしたらアニメ。映像が美しい。アニメ独特のキャラのウザさが気になる人(←わたし)は結構うんざりするので注意。

漫画は戦いの場面がわけがわからない。鬼滅の刃の戦闘シーンは3次元空間を全方向からの視点で見るのでモノクロの漫画だと本当にわけがわからない。しかもキャラが人間の形をしていないので誰がどこでどうなってるのかわけがわからない。もう一度いう、わけがわからない。
つまり漫画を読んでアニメで補完するとよいと思います。「結局両方かよ」って話です。あと小説が出ているそうですね。読んでません。

ちなみに私が今ハマっている漫画は「ハイキュー」ね。小説は相変わらず「十二国記」。読んでー。

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