必要なものではないからこそ必要なんだ。令和という時代へ

本日新元号が発表されました。「令和(れいわ)」。

ネットのライブ配信を見ていましたがその文字を見た瞬間に大きな幸せ感に包まれました。未来を感じるすばらしい元号だと思います。
日本最古の歌集「万葉集」から取られた文言とのことですが、「人々が美しい心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味が込められているとのこと。
実際にそれを行っていくのは私たち。令和が良い時代になるようにがんばりましょう。
先日、「公益財団法人お金をまわそう基金」の勉強会に参加し、「公益社団法人ア・ドリーム・ア・デイIN TOKYO」の理事津田和泉さんのお話しをうかがいました。
「ア・ドリーム・ア・デイIN TOKYO」は、24時間介護が必要な病児とその家族を東京に招待し思い出作りを支援する活動です。

日本は世界でもっとも新生児死亡率が低い国だそうです。一方、小児慢性特定疾病該当病児は15万人。うち、24時間介護が必要な医療的ケア児は毎年1,000人増えて続けており、2018年には19,000名にものぼるそうです。
医療的ケア児は、生きて行く上でのケア、たんの吸引、経管栄養、人工呼吸を24時間してなければなりません。その家族、特にお母さんの負担は想像を絶するものがあります。
甘えたい盛りの兄弟たちも親を頼らずがまんをしていたり、学校でからかわれたり、子どもらしくのびのび過ごすことができない日常を過ごしています。そこで家族全員が笑顔ですごす時間をプレゼントしようというのが活動の主旨。
地方に住む病児を東京まで安全に旅行させることはとても難しくお医者様はじめ多くの助けがいります。
今回の報告は、一度に6組の家族を迎えるというドリームさんも初めての試みだったそうですが、SNSで知り合い、ともに励まし合ってきたご家族が実際に会うことができたという話から、ご家族はもちろん関わった多くの支援者の喜びの様子が伝わってきました。
支援というと、まずは生活に最低限必要なことと考えます。旅行はなくても困りはしないです。
でもそんな無くても困らないものだからこそ大きなパワーがあるのです。

それって、わたしたちがやっているお菓子作りと同じだから。
お菓子がどれだけの人を笑顔にするか、私は知っています。必要でないものは心を豊かにする力があるのです。

東京でのたった数日間の旅行は、参加した全員の心の中で大切な思い出としてずっと残り、時にはエネルギーとなって新しい扉を開けたり、辛い時の心の支えになるのだろうなと思います。
令和という時代は、こんな風に、優しい心で人々が励まし助け合い、美しい文化を作っていく時代になることを願っています。

様々な社会活動を支援するお金をまわそう基金、次回のセミナーは4月12日日本駆け込み寺の玄秀盛氏と​お金をまわそう基金代表の澤上篤人氏のトークイベントです。興味ある方はぜひご一緒しませんか?松本までご連絡ください。

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