自然の一部として生きていくこと。出来ることをひとつずつ。
今日は東日本大震災の月命日、そして同時多発テロが起きた日でもあります。また、連日の雨で鬼怒川と渋井川が決壊し、今現在大きな被害が出ています。なんの罪もない市民の命を突然に奪っていく人災・天災の前にわたしたちは為す術もなく、無力さを感じるばかりです。
被災された方には心からお見舞い申し上げます。
ネパール大震災の報告会に行ってきました。皆さん、ネパール大震災覚えてますか。
今年の4月25日、首都カトマンズから車で30分ほどの都市を震源に大きな地震があり、15,000人の命を奪いました。ネパールからWEAN(女性起業家の支援組織)でマーケティングマネージャーをしているアリヤさんが来日し、日本各地で報告会と被災者への活動支援の呼びかけをしています。
被災直後は各国から支援が届いたものの、復興はまだまだなのに、予算が終わるとあっさりと帰っていってしまうのだそうです。そこで継続できる支援をしていこうとプレスオールターナーティブ(第3世界ショップ)が支援協力を申し出ました。
具体的には、東日本大震災の時に発足したソーシャルニットワークプロジェクト(全国から使っていない毛糸の寄付を集い、被災地のお母さんたちがニット製品を作り販売する)をネパールでもやっていこうという活動です。これにネパール全土から105名の女性が名乗りをあげたそうです。
△通訳は第3世界ショップの樋口さん
ネパールは元々手工芸品の制作がさかんな国で、中でも編み物は母から子伝える習慣があり、ソーシャルニットワークが受け入れられやすい文化があったこともあり、この活動を始めることを決めたそうです。
まずは販売できるレベルの商品を作る技術を身に付けていくこと。ゆくゆくは自立出来る産業を作り、70%以上の若者が国から出ていってしまう現状を変えたいと、大きな目標を持って、まずは出来ることをしていくと力強く語ってくれました。アリヤ君は25歳。多くの人の協力を得て、きっとネパールの復興に大きな貢献をする人になるのだろうなと思いました。
被害が大きいと(自分がちょっとくらい募金したってなにも変わらない)そんな風に思ってしまいがちです。でも、100円でも200円でも寄付をしたりチャリティ販売に協力することがとても大事なのです。ひとりの100円でも1,000人集まれば10万円です。
アリヤ君が仕入れて焙煎して粉にしてパッケージして日本まで運んだヒマラヤコーヒー。
会場となった「小春日和」のスタッフさんがチャリティのために作ったニットタワシ
買わせて頂きました。
わたしたち人間は自然の一部です。まずは災害が起きないように考えること。そして災害を完全に防ぐことが出来なくても、目の前の人の痛みに寄り添うことは出来る。わたしはそんな風に考えています。
明日は横浜のスペースNANAさんで報告会があります。お時間ある方はぜひ。
●12日(土)16:00~ 横浜市青葉区 主催:スペースNANA(横浜市青葉区あざみ野1-21-11)
お問合せ先:スペースNANA 長谷川 TEL:045-482-6717
ネパール支援は以下の方法があります。
1)家庭で眠っている不要の毛糸の寄付
2)出来上がった製品を購入予約するトラスト会員
3)1口3,000円の寄付
4)ネパール支援ツアーに参加(9月21日日本発)
ご協力くださる方は、第3世界ショップまでお問い合わせください。(info#p-alt.co.jp) *#を@に変えてください。(分かりづらかったら松本にお問い合わせください。)
2週間ずっと全国を回って休みなしのアリヤ君。観光もほとんどできないと笑ってました。明後日にはネパールに帰るそうです。日本からの応援を持って帰って現地でみんなを励ましてくれることでしょう。
*冒頭の倒壊した街の写真はWWBジャパンよりお借りしました。