バター不足再び│お菓子教室の日々

おはようございます。横浜のお菓子教室ミサリングファクトリー松本です。
とうとう店頭からバターが消え始めました。今年に入ってからずっと言われていたので「ついに来たか」という感じです。

キッチンスタジオ◆横浜ミサリングファクトリー-カップケーキ

原因は、まず当初はオーストラリアの干ばつの影響による飼料不足とされていましたが、その後東日本大震災があり、東北の生乳の生産が不安定になり拍車がかかった模様。
バター不足が起きるからくり。
加工度の高いバターやチーズは粗利率が低いので、生乳はまず牛乳としての販売が優先されます。その後余裕があると加工品用に。なので、生乳の供給量が少ないとバターまで回らないんですね。
夏場はお菓子の需要が低いためあまり問題にならなかったようですが、秋口に入り、バター不足は一気に表面化してきました。
政府は8月に業務用バター2,000トンを緊急輸入を決め、もうこの業務用バターが入ってきているようで、いつもバターを仕入れさせてもらっている友人のパティスリーから、輸入バターを仕入れたと連絡がありました。この業務用バターなら分けてもらえるみたいですが、25kgの塊だそうで、それはさすがに・・・。
前々から聞いていたので、ミサリングファクトリーではある程度の量のストックをしてあります。これが尽きる前に安定供給されるように祈るしかありません。万が一、だめな場合はコンパウンドマーガリンにシフトします。数年前のバター不足の際にはなんとかかき集めて対応しましたが、コストやそこにかける時間が膨大で、とても無理をしてしまったので、今回は会員の皆様にはご理解を頂けるようお願いしたいと思っています。
しかしこの問題、いつ解決するのか先行き不透明です。原発の問題は大きいですね…