大人と話ができない問題
就活時、「学生時代がんばったことは?」という質問をすると「アルバイトがんばりました」という人が多いそうだ。
「バイトなんかじゃだめなんだよ〜」と就活支援の会社の社長。
え、バイトだってがんばったらいいんじゃないの?と思ったら、指示されて動いたことしか知らない人と主体的に動いた経験を持つ人という意味で、バイトがんばりましたは評価されないのだとか。でもほとんどの人が「バイト」と言うのだそう。それくらい学生時代に多様な経験をしていないということか。
スクールカフェの幹事をやった子たちが、高校や大学入試の面接時に「スクールカフェの幹事をやった」と話すと「どこまで自分たちでやったのか?」とか、すごく興味を持って聞かれるという話を口々に教えてくれるのだけれど、こういう学校側とか企業側からの話を聞くとなるほどと納得する。
別に今買い手市場だしいいんじゃない?、とか入試や就職に有利だからとかいう話しではなく、子供の頃から主体的に動くことを身につけることが大事なのだ。
自分の考えを持って行動できる人間が増えると社会がよくなると思う。それって当たり前のことなんだけれども、どうも今、その”当たり前”が当たり前じゃなくなってきているらしい。
子どもたちは大人と話す機会がほとんどないまま大学生、社会人になる。
ある大学教授に、「うちの子達が『お菓子教室に通っていて、大人と話す機会があったことがよかった』って言うんんですよ」と言ったら、「その問題はねぇ」と悩ましげに話しはじめて、ああ、大学では”問題”といわれるくらいなんだ。メジャーな話しなんだとあらためて知った。
大人でも言葉の使い方で人を怒らせたり、損をしている人の話しもよく聞く。
今は、親とか学校の先生とか友達とか、特定の人とだけの関わりで生きていかれちゃうから、大人も子どもも話をする機会が減っているのだなぁ。
自分の社会を広げていく人とそうでない人の差は大きい。
人付き合い苦手でもちょっと世界を広げていく意識を持ってもらいたいと思う。
こう見えてもわたしも小学生の頃は人見知りで自分の意見なんか言えなかったし、新しい人と会うのはだいぶ大人になるまで苦手意識を持っていたけど、今は大丈夫になった。なぜなら新しい人との出会いっていうのは自分にとっても良いことをもたらしてくれるということを知ったから。
たくさんの人と出会って人生楽しんでいきましょう。